人がなくなった際に、親族の間でトラブルが起きたという話は、意外と多い。投稿を寄せた三重県の40代女性は、「12年前に母が70才で他界しました」と書き出し、つらい記憶を辿った。
女性の両親は「それはもう酷い」という泥沼裁判の末に、熟年離婚した。原因は父親のDVだった。離婚後、母親は常日頃から女性にこう言っていた。
「延命治療はしないで。葬式にはあの男(父のこと)を呼ばないで」
そのため母親が亡くなったことを父親に知らせなかった。だがこのあと、思いも寄らない展開となった。(文:天音琴葉)
証書は母が保管していたはずなのに…「この証書は、もう解約されています」
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母親は生前、自身の葬儀代などとして使えるよう、冠婚葬祭互助会に入会し、パート代から積み立てていた。残された娘に負担を掛けないようにという配慮からだろう。その結果、「24万を冠婚葬祭の時はつかえるように残してくれていました」という。
そのため、互助会積立が使える葬儀場に母親の遺体を運んでもらった。ところが……
「『この証書は、もう解約されています』と職員に言われたのです。だれが!? とびっくりして調べさせたら、父でした。離婚後に解約してお金を受け取っていました。(中略)証書は母が大事に保管していました。田舎だからこういうところがゆるいのか、証書もなしで、離婚後の夫に金を渡す……腹が立ちました」
しかし、「母の死がショック」だったため「申し立てをして争う元気もなかった」とこぼす。結局、「遺体を動かすのも母がかわいそう」と思い、40万円ほど払い家族葬を行なった。
「そこまでやるか。鬼の所業だよ」と親戚もドン引き
父親のことも許せなかった女性は、こう続けた。
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「離婚時に200万ほど父は慰謝料を払っていますが、まんまと24万は取り返したわけです。ですがここで父に連絡しては、母が他界したことを知らせることになってしまいますし、正直関わり合いたくなかったので無視しました。離婚のいきさつを知る叔母などは『そこまでやるか。鬼の所業だよ』と嘆いていました」
そんな父親の末路も明かした。この投稿の数週間前のこと。
「父が認知症になり在宅生活が厳しいとかで、包括支援センターから連絡が入りました」
社会福祉士として老人保健施設の相談員をしているという女性だが、父親の介護をする気はないようだ。「直接関わりたくはない」という理由から身元保障人をつけたとし、
「酷い娘と思うかもしれませんが、父のせいでした怪我や精神的苦痛、金銭的被害を考えたら、野垂れ死にして欲しいくらいです。父以外の老人には普段仕事で親身に優しくしているので、心は痛みません」
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と投稿を結んだ。
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