限定公開( 2 )
<関東大学ラグビー対抗戦:早稲田大27−24明治大>◇1日◇東京・国立競技場
早大が100回目となる定期戦「早明戦」を制し、6年ぶり24度目の優勝を飾った。
07年以来17年ぶりの全勝優勝で、対戦成績を通算56勝42敗2分けとした。フッカー佐藤健次主将(4年=桐蔭学園)は「4万人という大勢の方の中で試合ができて、すごくうれしかったです。対抗戦優勝もうれしいですけれど、やっぱり(全国)大学選手権で優勝しないと満足できない。まだ頑張りたいと思います」と誓った。
緊張感高まる伝統の一戦を、早大が制した。前半13分、CTB福島秀法(3年=修猷館)が防御ラインを突破し、一連の流れからフッカー佐藤が左隅へ先制トライを挙げた。2連続トライで5−10と逆転されたが、41分には右スクラムからのパスを受けたWTB田中健想(1年=桐蔭学園)がトライ。CTB野中健吾(3年=東海大大阪仰星)のゴールで逆転した。
後半は一進一退の攻防となったが、17−17の後半20分、フッカー佐藤が左足でゴール前に転がしてチャンス到来。最後は日本代表FB矢崎由高(2年=桐蔭学園)がタックルを受けながらインゴールへ持ち込み、勝ち越しトライを挙げた。
|
|
前年の全国大学選手権は準々決勝で京産大に28−65と大敗し、年越しの4強すら逃した。24年に入ると主将の佐藤らが日本代表活動でチームを離れる中、就任4年目の大田尾竜彦監督(42)によるスクラムや防御の中長期的な強化が結果につながり始めた。8月の長野・菅平合宿で全国3連覇中の帝京大を下し、対抗戦でも11月3日に迎えた全勝対決で48−17と圧倒した。大田尾監督は「上井草(練習場)でやっていることが試合で結果に出て自信となり、自分たちのプライドを春ぐらいに作れた。夏に帝京に勝ったことで『うまくいけば、こういうふう(現在の状態)になるだろう』と見えた」とうなずいた。
あくまで目標は大学日本一だ。全国大学選手権優勝時にのみ歌うことが許される第2部歌「荒ぶる」への強いこだわりがある。同選手権は準々決勝(21日)からの登場となる。新たな目標へ、早明戦で得た自信をつなげていく。【松本航】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。