リーグ・アン第13節が12月1日に行われ、モナコは敵地でマルセイユと対戦した。
今シーズンのモナコは開幕8試合を6勝2分と無敗で駆け抜け、一時はパリ・サンジェルマン(PSG)を抑えて首位に立つなど好調をキープしていたが、第9節ニース戦(●0−2)から痛恨の2連敗。それでも、前々節でストラスブールとのアウェイゲームを3−1で制し、連敗を止めると、前節もスタッド・ブレストとの撃ち合いを3−2でモノにして、現在は再び連勝街道に戻った。
今季2度目の3連勝を目指す今節は、ここまで7勝2分3敗の成績を残し、2位のモナコを勝ち点差「3」で追いかけるマルセイユの本拠地に乗り込む。モナコに所属する南野拓実は負傷の影響もあって公式戦3試合続けてスターティングメンバーから外れており、ベンチから出番を待つ。
試合の均衡が破れたのは、前半も終盤に差し掛かった41分のこと。ピッチ中央付近でフォラリン・バログンが相手の横パスをインターセプトしたところから、モナコがカウンターへ転じる。バログンが縦への動きで相手の最終ラインを押し下げ、右サイドで待っていたエリース・ベン・セギルが横のスペースを使うとと、待っていたデニス・ザカリアが左へ繋ぎ、最後はアレクサンドル・ゴロヴィンが右足で仕留める。前半はマルセイユペースで進んでいたものの、モナコが1発のカウンターで先手を取り、1点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりの53分に再びゴールネットが揺れる。アドリアン・ラビオのボールキープから、左サイドを駆け上がったウリセス・ガルシアにボールが渡るも、クロスボールはウィルフリード・シンゴにブロックされる。だが、こぼれ球に対応したモハメド・サリスがヘッドで逸らすと、このボールが相手の元へ。ニール・モペイが頭で繋いで、最後はルイス・エンヒキが頭で押し込み、マルセイユが試合を振り出しに戻した。
勝ち越しを狙うモナコは68分、2枚の交代カードを切り、南野が公式戦3試合ぶりにピッチへ立つ。このまま1−1で試合は終盤に突入したものの、次の1点もホームチームに生まれた。86分、ペナルティエリア右の位置からミゲル・ムリージョがクロスボールを送ると、これがクリスティアン・マウィッサのハンドを誘い、マルセイユにPKが与えられる。このPKをメイソン・グリーンウッドが落ち着いてゴール左下に蹴り込み、マルセイユが土壇場で逆転に成功した。
試合はこのままタイムアップ。この結果、モナコは公式戦2連敗を喫し、リーグ・アンに限定すると3試合ぶりの黒星となった。一方で、マルセイユは今季2度目の連勝街道に乗り、モナコを抜いて2位に浮上した。
次節、モナコは7日にホームでトゥールーズと、マルセイユは8日に敵地でサンテティエンヌと、それぞれ対戦する。
【スコア】
マルセイユ 2−1 モナコ
【得点者】
0−1 41分 アレクサンドル・ゴロヴィン(モナコ)
1−1 53分 ルイス・エンヒキ(マルセイユ)
2−1 89分 メイソン・グリーンウッド(PK/マルセイユ)