おととし、東京・葛飾区の自宅で母親の首を絞めて殺害した罪に問われている息子の初公判が開かれ、息子は起訴内容を否認しました。
前原英邦被告(61)はおととし、葛飾区の自宅で寝たきりの状態だった母親の房子さん(92)の首をひもで絞めて殺害した罪に問われています。
きょう、東京地裁で開かれた初公判で、前原被告は「殺したのは私ですが、母から頼まれてしたことです」と述べ、起訴内容を否認しました。
検察側は冒頭陳述で「被告人は被害者の介護のために仕事を辞めた」「収入はほぼ被害者の年金だった」としたうえで、「経済的困窮から犯行に至った」と指摘しました。
一方、弁護側は「被害者から『もう死にたい』と言われ、被告人は『最期を頼まれた』と受け取った」「頼まれなければ殺すことはなかった」として、殺人罪より法定刑が軽い、同意殺人罪が成立すると主張しました。
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