家庭向けの電気料金プランを巡り、電気とガスを合わせて契約すると安いかのように表示したとして、消費者庁は3日、北海道電力(札幌市)に対し、景品表示法違反(有利誤認)で課徴金約3400万円の納付命令を出した。同庁は昨年7月、同社に再発防止などを求める措置命令を出していた。
同庁などによると、北海道電は2020年12月〜21年12月、札幌市などの顧客に「電気とガスを合わせたら年間6000円相当おトク」などと表示したリーフレットを配布。実際は、毎月のログインなどで付与されるポイント相当分が含まれていた。
北海道電は22年1月に指摘を受け、表示を変更したという。同社は課徴金納付命令について「重く受け止め、引き続き再発防止に取り組む」としている。
同庁は今年5月、同様に不当な表示をしていたとして、中国電力に対し16億円超の課徴金納付命令を出した。