元気そうに見えても、精神的には参っている人が少なくない。厚生労働省の調査で日本人の15人に1人は生涯で発症するといわれる「うつ病」はその代表例だ。
心療内科・精神科クリニックである新宿よりそいメタルクリニック、横浜よりそいメタルクリニック、柏よりそいメンタルクリニックを運営する一般社団法人徳志会(東京)はこのほど、実際にうつ病を経験した150人を対象に、うつ病を発症した際の困難さに関する調査を実施。調査は11月16日 〜11月30日に行った。
最初に、うつ病経験者に対してうつ病を発症した原因に関して調査を行ったところ、うつ病発症の原因の多くは「人間関係」であることが分かった。その割合は42%で、「仕事環境」の31%、「家族問題」の22%などを上回っている。
また、うつ病経験者に対してうつ病を発症した際に誰に相談したかを聞くと、「うつ病を周りの方に相談できなかった」人が37%で、2位の「医療機関」の28%に9ポイント差を付けた。「家族」(19%)、「知人」(16%)など親しい人には相談しにくいと感じる人が多い。この質問で「相談できなかった」と答えた人の相談できなかった理由は、「偏見が怖い」が41%でトップになった。
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また、うつ病を発症してつらかったことでは、「周りの人に理解してもらえない」(38%)、「心が苦しい」(35%)、「職場に行けない」(18%)の順に多かった。
最後に、医療機関を訪れるまでの期間を尋ねると、最も多かったのは「1カ月〜2カ月」(47%)。以下、「1日〜1カ月」(28%)、「2カ月〜3カ月」(19%)と続いた。
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