ラ・リーガ第19節が3日に行われ、マジョルカとバルセロナが対戦した。
バルセロナがスーペルコパ・デ・エスパーニャに参加するため、前倒し開催となった今回の一戦。ここまで11勝1分3敗を記録してラ・リーガ首位を走る同クラブだが、直近のリーグ戦では3試合未勝利と開幕直後の勢いに陰りが見え始めている。対するは、現在2連勝中の6位マジョルカ。負傷により離脱が続いていた日本代表FW浅野拓磨は、約2カ月半ぶりにメンバーに名を連ねベンチへ入った。
試合は、12分にアウェイのバルセロナがスコアを動かす。中盤でボールを持ったペドリがプレッシャーの薄い状態で前線にスルーパス。ダニ・オルモが一度ボールを奪われたものの、ホアン・モヒカのクリアがマルティン・ヴァルイェントに直撃する。こぼれ球に反応したフェラン・トーレスがシュートを放ち、バルセロナが先制に成功した。
リードを許したマジョルカも、43分にゲームを振り出しへと戻す。アントニオ・ライージョからボールを受けたセルジ・ダルデルがワンタッチでスルーパスを供給。サムエル・コスタが抜け出すが、オフサイドの可能性を考慮して動きをストップする。右からスプリントしてきたパブロ・マフェオがボールを拾い、GKが出てきたタイミングで左横を駆け上がるヴェダト・ムリキにラストパス。無人のゴールに流し込んで同点弾を挙げた。
追いつかれたバルセロナだったが、56分に再度マジョルカを突き放す。センターサークルでボールを受けたダニ・オルモが華麗なターンで相手を翻弄。前を向きながらDFの間を通すグラウンダーのスルーパスを出す。ラミン・ヤマルが抜け出し、モヒカと接触してペナルティエリア内で転倒。主審はPKと判断する。キッカーを務めたハフィーニャが確実に沈め、バルセロナが2点目をマークした。
さらに74分、中盤での混戦からジュール・クンデがボールを回収。右サイドで待つヤマルへと展開する。マーカーと1対1となるなか、ヤマルは左足アウトサイドでのクロスを選択。GKとDFラインの間に鋭いボールを蹴り入れ、走り込んできたハフィーニャがダイレクトでネットを揺らした。
攻勢を強めるバルセロナは、79分にハーフライン付近でプレスをかけたフレンキー・デ・ヨングがボールを奪取。ヤマルがドリブルで右サイドを持ち運びながら、またも左足アウトサイドでボックス内にスルーパスを送る。抜け出したパウ・ビクトルがダイレクトでゴール前に折り返すが、ボールは相手選手によってカット。しかし、セカンドボールに素早く反応したF・デ・ヨングが押し込み、バルセロナがリードを3点に広げた。
84分には、F・デ・ヨングのアシストからパウ・ビクトルが5点目を獲得。結局、そのまま試合は5−1で終了し、バルセロナがリーグ戦4試合ぶりの勝利を収めた。なお、最後まで浅野に出番は訪れなかった。次節、マジョルカは6日にアウェイでセルタと対戦。バルセロナは7日にアウェイでベティスと対戦する。
【スコア】
マジョルカ 1−5 バルセロナ
【得点者】
0−1 12分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
1−1 43分 ヴェダト・ムリキ(マジョルカ)
1−2 56分 ハフィーニャ(PK/バルセロナ)
1−3 74分 ハフィーニャ(バルセロナ)
1−4 79分 フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)
1−5 79分 パウ・ビクトル(バルセロナ)