3歳マイル王が海外初参戦 NHKマイルC以来7カ月ぶり実戦で香港マイルに挑む

　NHKマイルC覇者のジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和厩舎)が、香港マイル(3歳上・G1・芝1600m)で海外G1初制覇を狙う。

　ジャンタルマンタルは父Palace Malice、母インディアマントゥアナ、母の父Wilburnの血統。母は18年の米G3・レッドカーペットHを制している。

　ここまで6戦4勝。2歳時に新馬、デイリー杯2歳S、朝日杯FSとデビュー3連勝。年が明けて3歳となり、始動戦の共同通信杯はジャスティンミラノの2着。続く皐月賞は早め進出から押し切りを図ったものの、ゴール前でジャスティンミラノとコスモキュランダにかわされて3着だった。それでも適距離に戻ったNHKマイルCでは、2歳女王のアスコリピチェーノを抑え、2つ目のGIタイトルをゲット。3歳マイル王の座に就いた。秋は富士Sで始動予定だったが、熱発で回避。マイルCSも見送り、今回は休み明けでの海外遠征となる。3歳馬でなくても決して楽ではないローテーションだが、そこは高野厩舎の手腕、そしてジャンタルマンタルの地力に期待したいところだ。

　数字の後押しもある。NHKマイルCで獲得したレーティングの118ポンドは04年のキングカメハメハ、21年のシュネルマイスターの117ポンドを1ポンド上回り、レース史上最高値だった。その評価が間違いでなかったことを証明するためにも、5頭目の日本馬Vを成し遂げて、歴史的マイラーへと上り詰めてほしい。

【日本馬の香港マイル制覇】
・01年エイシンプレストン
・05年ハットトリック
・15年モーリス
・19年アドマイヤマーズ