人間なら誰しも「もしも人生をやり直せるなら」と妄想レベルで考えることがあるのではないでしょうか。結婚や出産で人生が大きく変わる女性ならなおさらかもしれません。そんななかママスタコミュニティには、子どもを作ったことを後悔しているという、小学校2年生のお子さんを持つママからこんな投稿がありました。もともと結婚しても子どもを持たないことを希望していましたが、旦那さんが「俺が仕事を頑張るから! 苦労させない!」と子どもを懇願したことから出産。それでも後悔していることを綴っています。
『旦那が私の実家の近くに引っ越すのを嫌がり、病気が多い乳幼児のお世話も実家のサポートを受けられませんでした。結局大好きな仕事も同僚に迷惑をかけるのが気になり、正社員であり続けることに肩身が狭く、辞めてしまいました。保育園のためにフルタイムで近所で働けるパートを求めて、介護職をして今年で7年目。毎日のサービス残業、学童のお迎えはギリギリ。今日は女性上司から「こまめに報連相しなさい」と言われ、その通りにしたら「少しは自分で考えろ、バカ女」と叱責され、帰り道に涙が止まりませんでした。学童からの帰りに「ママといてもつまらない。土曜日はいつも仕事だし、パパのほうが運転できていろいろなところに連れてってくれるから大好き!」と言われ、プツンときてしまいました』
旦那さんからお願いされて子どもを産んだものの、これまた旦那さんの希望で育児のサポートを受けられない状況になった投稿者さん。大好きだった仕事を辞めてフルタイム勤務のパートで介護職を頑張っていますが、上司から嫌味を言われたり、お子さんから傷つくことを言われたりして、精神的に苦しくなっていることがうかがえます。
「子どもさえいなければこんなことにならなかった」本当に?
『私だって平日は大好きな正社員時代の仕事をして、土日にゆっくり休んで趣味を謳歌したいよ。「結婚さえしなきゃ、子どもさえいなきゃ」と思ってしまい、こんな自分も嫌になってしまいます。旦那は「フルタイムパートのほうが助かるから、土日祝休みで働けるところを見つけるまで辞めないで」と言ってきます。今、本当に生きていて楽しくない。いっそのこと子どもと旦那を捨てるのもありかなと思いますが、多分両家からも見放されるけど、自分の親とは疎遠になりたくないなと思ってしまいます』
旦那さんが「苦労はさせない」と言っていたにも関わらず、結局投稿者さんが望んでいない仕事をしないと、家計が回らない状況になっているようです。平日は仕事と育児をこなし、土曜日も仕事を頑張っている投稿者さん。自分自身の状況に理不尽さを感じてしまい、人生を辞めてしまいたいと思うほど追い詰められている様子でした。
『罪悪感を覚えるだけ偉いと思う。みんな言わないだけで、多かれ少なかれ思ったことがあるんじゃないかな。口にしたら母親として人間としてダメな気がしてさ。私もたまに思うよ。「父親は結婚して変わったことや捨てたことある? 私もたまに離婚して親権いらないと言えば解放されるのかな?」と考えるよ。父親でそれしている人、世の中にごまんといるよねって』
投稿者さんに多くのママたちは「私もそんなことを思ったことがあるよ」と共感の声が寄せられていました。専業主婦でも働いているママでも、毎日仕事や家事育児に追われて、自分のやりたいことや好きな時間はほとんどない人はとても多いですよね。そんな毎日に「私の人生ってなんなの?」という怒りや悲しみに襲われたことがあるのは、決して投稿者さんだけではないのではないでしょうか。投稿者さんに対しては「みんな思ったことがあること」「人生を後悔してしまうことに罪悪感を覚えているから偉いよ」と励ましの声も。
旦那の有言不実行を問い詰めてみては?
『「苦労させないから仕事を頑張る発言はなんだったの?」と聞いてみたら? 旦那はその発言をなかったことにしているよね』
投稿者さんが理不尽さを感じている理由の一つに、旦那さんの希望やわがままに振り回されているという点があるのではないでしょうか。そもそもお子さんを投稿者さんに「俺が頑張るから産んでくれ」とお願いしたにも関わらず、今投稿者さんは家計を支えるために土曜日まで仕事をしています。またお子さんが乳幼児の時期、育児のサポートが必要な状況でも、旦那さんは投稿者さんの実家の近くに引っ越すことを嫌がったそう。旦那さんに対する「言っていたことと違う!」という怒りのような感情が根底にあるのではないでしょうか。まずは旦那さんに投稿者さんの気持ちや、辛いことを話してみることが大事なのかもしれません。
根本には「大好きな仕事を辞めさせられた」があるのかも
『根本的には大好きな仕事を奪われたやりきれなさがあって、そこの解決が必要なのかなと思った』
『離婚してシングルマザーになって、実家近くに住んで子育てを助けてもらいつつ、またやりたい仕事をバリバリしたら後悔しなくなると思うよ』
『私もまさに後悔してるところ。旦那の転勤に振り回され、子どものことは全て私。友達や実家からも離れ、旦那は飲み会ばかり。10年間孤独との戦いだった。私もそろそろ地元に帰ろうと思っている。私たちはまだまだこれから! 過去は変えられないけど、未来は変えられる。一歩ずつ変えていこう!』
「いっそのこと子どもも旦那も捨ててしまいたい」と思うまで追い詰められている投稿者さん。旦那さんや上司、お子さんのことなどいろいろな要因で苦しんでいることがうかがえましたが、根底にあるのは「大好きな仕事を辞めた」という後悔があるように思います。ママたちからも「投稿者さんは思いっきり仕事をすることが一番合っていると思う」というコメントが寄せられていました。投稿者さんは大好きな仕事を諦めて、そこから7年経って改めて、やはりその状況に耐えられないことがわかったのではないでしょうか。一番考えなくてはいけないことは、人生を後悔したり家族を捨てたりすることではなく、大好きだった前の仕事をもう一度やることでは? もし実家の近くに住み育児のサポートを受けてその仕事ができるなら、引越しや一つの選択肢として離婚も視野に入れてもいいのではないでしょうか。ママたちからは「私も人生を後悔しているけど、これからの未来を変えていくよ」「投稿者さんなら乗り越えられるよ」と温かいコメントも相次いでいました。投稿者さんはお子さんを捨てたり、自分自身が人生を諦めたりするのではなく、自分が一番幸せな状態になれるように少しずつ行動してほしいですね。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・マメ美
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