シンガポールで開催された「第7回アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード」にて、鈴木亮平主演で実写化したNetflix映画『シティハンター』が最優秀作品賞ほか3冠、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」が日本作品初となる最優秀視覚効果賞、映画『屋根裏のラジャー』最優秀アニメーション作品賞に輝く快挙を達成した。
アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードはアジアの17の国・地域の映画、テレビ業界の優秀な作品を表彰するアジア最大級の賞。
過去にはNetflixで配信されている「愛の不時着」「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」「二十五、二十一」「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」が最優秀ドラマシリーズ賞を、『泣きたい私は猫をかぶる』『バブル』『ONI 〜神々山のおなり』が最優秀アニメーション作品賞、『浅草キッド』『ハンガー:飽くなき食への道』が最優秀作品賞を受賞している。
第7回目となる今年は、日本発Netflix作品が5部門を受賞。昨年2023年12月に配信がスタートしたNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」より、日本作品としては史上初となる最優秀視覚効果賞に。
また今年4月より配信がスタートしたNetflix映画『シティーハンター』は最優秀作品賞とあわせ、主演を務めた鈴木も日本人で初めてとなる最優秀コメディ部門主演俳優賞と最優秀主演男優賞をW受賞、作品としては驚異の3冠を達成。
さらに当日レッドカーペットを彩ったゲストの中から、鈴木がアジアベストドレッサー賞にも選ばれた。
そして、同じく今年7月より配信がスタートした映画『屋根裏のラジャー』は最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
日本時間12月3日・4日と2daysに渡ってシンガポールで開催された受賞セレモニーにおいて、1日目は『屋根裏のラジャー』で国際版プロデューサーを務めた「スタジオ・ポノック」のジェフ・ウェクスラーが作品を代表して登壇し「我々は手描きアニメーションという芸術表現を大切にしており、本作でもそれを実現できたことを誇りに思います」と喜びをコメント。
2日目となる4日には実写作品の受賞式が開催され、「幽☆遊☆白書」でVFXプロデューサーを務めた赤羽智史氏(THE SEVEN)、ならびに本作でタッグを組んだ「スキャンラインVFX」を代表してCindy Khooが受賞スピーチを行った。
赤羽氏は「月川翔監督、VFXスーパーバイザー坂口亮、才能ある海外のVFXアーティストたち、彼らの献身的なサポートがこの作品を素晴らしいものにしてくれました。とても長い旅でしたが、素晴らしい賞を受賞できて大変嬉しいです」と喜びを噛みしめ、Cindy氏は「スキャンラインVFXを代表して感謝します。このプロジェクトで、技術的にも多くの限界を押し広げたと感じています。これは全て、クリエイターたちの献身的な仕事のおかげで可能になりました」と、日本作品初となる快挙への喜びとグローバルワンチームへの感謝の言葉を綴った。
また、『シティーハンター』の鈴木は、3受賞目となる最優秀主演男優賞の際には、トロフィーを授与され感慨深い様子で「シティーハンターの実写映画を作ることは、僕にとってまさに子供の頃からの夢でした」と語り、「この受賞に心から感謝するとともに、もし許されるなら、この場をお借りしていま夢に向かって頑張っている人たちへ伝えさせてください。それは、夢は叶うということ。全部ではありませんが、叶う夢は確かにあります」と力強くコメント。
「その夢を心に強く願い、一心不乱に努力し続け、諦めなければ、誰かがきっとあなたを見てくれています。そして準備ができた時に、チャンスはあなたの元にやってくるのです。だから、意志の力を信じて、夢を見続けましょう」と話し、自身にとって特別に思い入れの強い作品と役柄での受賞とだけあって喜びもひとしおの様子。
授賞式直後の鈴木に改めて受賞の喜びを聞くと、「まさかの結末で本当に驚いております。もちろん俳優として頂いた賞も嬉しいですがなんと!<最優秀作品賞>いただきました…もうそれが何より嬉しいです。すぐに森田(望智)さんに、香(役名)さんに、“いただいたよ!”とメッセージを送りました。本当にありがとうございます!皆さんのサポートのおかげです」と歓喜。
「そして、一番びっくりしたのはなんと私、今夜<ベストドレッサー賞>もいただきました(笑)」と笑顔を見せ「スタイリストさんに感謝です。引き続き皆さん、シティーハンターを楽しんでください!ありがとうございます!」と緊張も少し解けた様子で、トロフィーを両手に抱えながら感謝の気持ちを語っていた。
Netflix映画『シティーハンター』はNetflixにて独占配信中。
Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」はNetflixにて独占配信中。
映画『屋根裏のラジャー』はNetflixにて世界独占配信中。
(シネマカフェ編集部)