【フィギュア】2季ぶりV狙う“りくりゅう”三浦璃来、木原龍一組 最高のご褒美待ちわびる

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2024年12月05日 19:16  日刊スポーツ

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GPファイナルの公式練習を終えて思いを語る三浦璃来(右)、木原龍一組(撮影・松本愛香)

【グルノーブル(フランス)4日(日本時間5日)=松本航、松本愛香通信員】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで2季ぶりのペア優勝が懸かる三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)が、最高のご褒美を待ちわびた。


日本時間6日のショートプログラム(SP)、同7日のフリーに向けて会場で初練習。22年に初優勝を飾ったトリノ大会後に食したティラミスに続き、今回はケーキのモンブラン実食に胸を躍らせた。大舞台での躍進はもちろん、至福のスイーツも思い出として添えていく。


   ◇   ◇   ◇


フランス東部の街は、最低気温0度まで冷え込んだ。晴れた日にはアルプス最高峰4807メートルのモンブランが見渡せる“本場”で、三浦は「モンブランがおいしいらしいので、食べにいきたい」とほほえんだ。現地入りした3日から街を散歩し、クリスマスマーケットにも足を運んだ。愛称「りくりゅう」は自然体だ。


2年前もスイーツとともに思い出を刻んだ。シリーズ2戦上位6組の選ばれし舞台。22年トリノでは初優勝のインタビュー時に三浦が「ティラミス!」と名物を答え、ご褒美を頬張った。木原が三浦を頭上に持ち上げるリフトなど、一心同体の演技が求められるペア競技。拠点のカナダでは食生活にこだわる。食事制限中に好きな物を食べてもいい日=「チートデー」さえ最近はスンドゥブ。木原は「野菜と豆腐、タンパク質も取れて全然チートじゃない」と笑う徹底ぶりだ。


だからこそ、大会後に待つスイーツの価値は上がる。この日の会場での初練習では照明に目をやりながら、1つ1つの要素を確認。木原は「非常に滑りやすい氷。いい練習ができた」と手応えを示した。前戦の第4戦NHK杯からフリーの要素間のつなぎなどに手を加え「過去の点数を0・1ポイントでもいいから上回りたい」。まずは自己ベストの更新を目指していく。


大会後はカナダに戻らずに帰国し、20日開幕の全日本選手権(大阪)に備える。25年世界選手権の米ボストンはクリームパイ、26年五輪のミラノはジェラートやマロングラッセなど逸品ぞろい。世界の転戦を楽しむ姿勢が、2人にはある。

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