アウディ、出力と走行距離が向上したコンパクトEV「Audi Q4 45 e-tron」「Audi Q4 Sportback 45 e-tron」

アウディ ジャパンは12月5日、プレミアムコンパクトEV「Audi Q4 e-tron」のアップデートモデル「Audi Q4 45 e-tron」「Audi Q4 Sportback 45 e-tron」を発売した。全国のアウディ正規ディーラーにて販売する。


Audi Q4 45 e-tron advanced：710万円

Audi Q4 45 e-tron S line：737万円

Audi Q4 Sportback 45 e-tron advanced：739万円

Audi Q4 Sportback 45 e-tron S line：767万円


「Audi Q4 e-tron」は、アウディの電気自動車「e-tron」の第3弾となるプレミアムコンパクトSUV。2023年に日本国内販売台数2,000台を記録し、アウディブランドの電動化戦略の中核を担うモデルとなっている。



今回の新モデルは、全長4,590mm・全幅1,865mmと、「Q3シリーズ」と「Q5シリーズ」の中間に位置するコンパクトボディが特徴。インテリアの全長は「Q5シリーズ」以上で、室内空間と荷室は上位モデルに相当する。荷室容量は「Q4 45 e-tron」が520L、「Q4 Sportback 45 e-tron」が535L。リヤシートを倒せば、それぞれ1,490L／1,460Lまで拡張可能だ。また、インテリアにはカップホルダーをはじめ合計24.8L（欧州値）の収納スペースも確保した。


駆動用の電気モーターは、従来の「40 e-tron」よりも性能がアップ。最高出力210kW、最大トルク545Nm（先代比：+60kW、+235Nm）となった。0-100km/h加速は6.7秒（欧州値）だ。リヤアクスルに1基の電気モーターを使うRWD後輪駆動を採用している。回生ブレーキの強さはパドルシフトで3段階に調整でき、レベル3に相当するBモードではアクセルペダルだけで速度を調整できるワンペダルドライブの感覚も味える。



駆動用バッテリーは、総電力量82kWh（正味容量77kWh）のものを前後アクスル間の床下に搭載。一充電あたりの走行距離は613km（WLTCモード：先代比+19km）と長く、実用性も高い。充電性能は、200Vの普通充電時で標準3kW、オプションで最大8kW。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応する。


グレードは「SUV Q4 e-tron」と「SUVクーペ Q4 Sportback e-tron」のそれぞれに、advancedとS lineの2タイプを用意。advancedでは、フロントグリルのカラーにヘクラグレーを使い、19インチアルミホイールを装着。

S lineは、グリルがプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものとなり、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングを施した。足回りは20インチアルミホイールだ。標準仕様より車高を15mm下げたスポーツサスペンションの採用により、ダイレクトなハンドリング感も楽しめる。


エクステリアは、短いフロントオーバーハングや美しいルーフラインなど、一目でアウディの電気自動車とわかる独自のデザイン。「Audi Qファミリー」に共通するオクタゴン（8角形）シングルフレームグリルなども特徴的だ。



空力性能にも注力。電動開閉式の冷却エアインレットやフロントスポイラーに対して垂直に配置されたディフレクターなどにより、Cd値は「Audi Q4 e-tron」で0.28、「Audi Q4 Sportback e-tron」で0.26（いずれも欧州値）を達成している。


インテリアは、ドライバーオリエンテッドのセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備。メーター部は10.25インチディスプレイを使ったアウディバーチャルコックピットで、センターに11.6インチのMMIタッチディスプレイを配置している。



上下2つに分けてフロントガラスに情報を表示するARヘッドアップディスプレイも装備し、上部にはナビゲーションや車線逸脱警告などを、下部には速度などの主要な情報を表示。ステアリングホイールは、トップとボトムがフラットな形状の新世代デザインとなった。


電気自動車専用プラットフォーム「MEB」を採用するほか、最新の安全技術とアシスタンスシステムを標準で盛り込んでいる。フロントカメラを備え、車体前後には中距離レーダーと超音波センサーを配置。車体前後と左右ミラーには、合計4基の360度周辺環境カメラを内蔵した。



アシスタンスシステムは、アダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合したアダプティブクルーズアシスト、エマージェンシーアシスト、死角を並走する車両を検出するアウディサイドアシスト、後方から近づく自転車や車両を監視するエグジットワーニングなどを搭載する。（リアクション）