記念すべき“20代目王者”を決めるべく、過去最多1万330組がエントリーした『M-1グランプリ2024』。5日、準決勝が行われ、激戦を勝ち上がった9組が決定した。史上初の連覇を目指す令和ロマン、昨年準優勝のヤーレンズを筆頭に、ラストイヤーを迎えるトム・ブラウンとダイタク、4年連続でファイナリストになった真空ジェシカ、初出場のエバース、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロックという個性豊かな顔ぶれとなった。
【動画】『M-1』決勝進出9組が決定!ヤーレンズは2連覇阻止に強気「にっくき令和ロマンを倒す」
特徴的な声と切れ味鋭いツッコミの檜原洋平、大きな体と俊敏な動きが魅力である大鶴肥満によるママタルトは、初決勝で喜びの「まーごめ」。連覇がかかる令和ロマンは、あえて“ヒール”に徹して、高比良くるま(※高=はしごだか)が心境を聞かれると「通過点、ただそれだけです。マウント芸で頑張ります」と淡々と応じるなど、強さを見せつけた。
福本ユウショウとゆうじろーからなるジョックロックは、初決勝ながらも、会見では福本の個性的なツッコミに注目が集まる展開に。佐々木隆史と町田和樹によるエバースも、同じく初決勝となったが「ゾーンに入っていました。今も入っています」との言葉を残すなど、会見でも話題を振りまいた。
ファイナリスト会見の司会を務めた『M-1』王者・マヂカルラブリーの野田クリスタルに「お前たちは、会見だけ来るな。決勝は行っていいから!」と言わしめた真空ジェシカは、今年も独自の世界観で盛り上げた。一方、2018年以来の決勝の舞台となるトム・ブラウンのみちおは「(2018年の時は司会の)上戸彩さんとおしゃべりすることもできずに終わったので(今回は)おしゃべりしたいな」と意気込むも、相方の布川ひろきから「きょう、みちおかかっていて、ムカつきますね(笑)」とツッコミを受け、2人で小競り合いに。準決勝の舞台では、大トリを務めた2人だったが、爆笑をかっさらい、M-1ファイナリストに帰ってきた。
そんなトム・ブラウンと同じケイダッシュステージ所属のヤーレンズは「憎き令和ロマンを倒すために…」「いけ好かない王者を倒してやりますよ」と宣言。昨年の勢いそのままに、今年も決勝の舞台で大暴れしそうだ。双子の漫才師として史上初となる『M-1』ファイナリストとなったダイタクは、決勝進出が決まった直後の様子について「握手をしました。それだけで伝わってくるんですね」と応じるなど、息ぴったりで頂を目指す。同じく初ファイナリストとなったバッテリィズは、エースの純朴で少し抜けたところがある愛嬌たっぷりなキャラクターがさく裂し、漫才での爆発も予感させた。
“日本一”の称号と賞金1000万円を手にするのは、どの漫才師となるか。22日の決勝戦MCを、今年もお笑い芸人・今田耕司と俳優・上戸彩が務める(ABCテレビ・テレビ朝日系で生中継)。
■M-1グランプリ 優勝者一覧【参加組数】
2001年度 中川家【1603】
2002年度 ますだおかだ【1756】
2003年度 フットボールアワー【1906】
2004年度 アンタッチャブル【2617】
2005年度 ブラックマヨネーズ【3378】
2006年度 チュートリアル【3922】
2007年度 サンドウィッチマン【4239】
2008年度 NON STYLE【4489】
2009年度 パンクブーブー【4629】
2010年度 笑い飯【4835】
2015年度 トレンディエンジェル【3472】
2016年度 銀シャリ【3503】
2017年度 とろサーモン【4094】
2018年度 霜降り明星【4640】
2019年度 ミルクボーイ【5040】
2020年度 マヂカルラブリー【5081】
2021年度 錦鯉【6017】
2022年度 ウエストランド【7261】
2023年度 令和ロマン【8540】