日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は5日、神奈川・横浜市内で「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終選考会を開催。「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にホンダ『フリード』が選ばれた。
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同委員会は、受賞理由について、「5ナンバーサイズで3列シート。日本市場で重用されるファミリーカーゆえ、これまでは突出したキャラクターを生み出しづらかったことも事実。ホンダはそこに切り込んだ」とホンダの挑戦を評価。「居住性、使い勝手の良さに磨きをかけるとともに、動的質感の向上、ひいては操縦の喜びをも加味することに成功した。ガソリンエンジンモデルに加え、ホンダ独自のハイブリッド『e:HEV』を加えたことも大きな魅力のひとつ。ホンダが大切にしているM・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想を見事現代に体現した1台である」と絶賛した。
受賞を受けて登壇したホンダ『フリード』開発責任者の安積悟氏は「本田技研工業は、常にお客様の役に立ちたいということを考えながら、二輪、四輪に、常に新しい商品を開発しております。今回の『フリード』も、この会社の考え方を常に意識しながら、過去からずっと継承してきた“ちょうどいい”という車を進化させて、お客様の役に立てるのは一体どういうことか、ということを常に考えました」と開発のコンセプトを明かした。
同車は「AIR」と「CROSSTAR」という2種類のモデルを開発。その理由については「『AIR』という日常を支えて日常に溶け込むような車と、『CROSSTAR』というアクティブに余暇を楽しんでいただける、2つのバリエーションで今回の車を開発いたしました」と語り、「どんなシーンにおいても、お客様の生活を支えて、その中に溶け込み、車が人を追い越さずに、人に寄り添うような形にしていきたい。他の車のようにとがった部分はないんですが、お客様の生活の中で1番便利なものは何なのか、1番快適なものは何なのかということを(考えて)、地道に開発してきました」と、その歩みを伝えた。
最後に安積氏は「今回、このような名誉ある『日本カー・オブ・ザ・イヤー』を、この車が受賞できたことを本当に心からうれしく思います。開発したメンバー一同、みんな喜ぶと思います。本田技研を代表し、開発メンバーを代表して、お礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました」と結んだ。
なお、部門賞では「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」に三菱『トライトン』、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」にホンダ『CR-V e:FCEV』を選出。「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」にはMINI『クーパー』が、「実行委員会特別賞」にマツダ『e-SKYACTIV R-EV』が選ばれた。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本のモータリゼーションの発展とコンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目的として、1980年に創設。前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車で、60人を上限とした選考委員(自動車評論家、ジャーナリスト、有識者/今回は59人)の投票によって決定される。「2024-2025」は第一次選考会で、全31台のノミネート車の中から、最終選考会に進む上位10台の「10ベストカー」を選出。
なお、同会には司会として、おぎやはぎ、サッシャが参加した。
■「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」全順位・採点結果
1位(220点):ホンダ『フリード』
2位(196点):マツダ『CX-80』
3位(172点):MINI『クーパー』
4位(110点):スズキ『フロンクス』
5位(70点):レクサス『LBX』
6位(52点):ヒョンデ『アイオニック(IONIQ)5 N』
7位(44点):トヨタ『ランドクルーザー250』
8位(32点):BYD『シール(SEAL)』
9位(30点):ボルボ『EX30』
10位(18点):三菱『トライトン』