『涙の女王』や『私の夫と結婚して』など、数々の大ヒットドラマが誕生した2024年。ですが日本で大きな話題になっているのはほんの一部。掘れば掘るほどまだまだ傑作が出てくるのが、韓ドラの奥深き世界!そこで本記事では、見逃してるかも?配信で観たい2024年の高視聴率を記録した大ヒットドラマ3選をご紹介!韓国で話題だったリーガルドラマ『グッド・パートナー〜離婚のお悩み解決します』や、スピード感溢れる展開に夢中になってしまう『コネクション』、そして名場面、名演技の連続に心が震える『ジョンニョン:スター誕生』まで、イッキ観必至の3作をチェック!年末年始に観る一作はこれで決まり!
【写真】いつまでもキューティーすぎるチャン・ナラのスーツ姿■『グッド・パートナー〜離婚のお悩み解決します』
【見どころ】
地上波のSBSとは言え、17.7%という高視聴率を記録した本作。韓国のドラマオタたちの口コミでも高評価だったので、かなり気になっていたんですが、実は個人的にそんなにリーガルドラマ好きじゃなくて、後回しにしてたんです(公共の場でド本音)。ですが観始めたら、これが序盤からスピーディでめちゃくちゃ面白くて!早く観ればよかったと一瞬で後悔しました。やはり高視聴率ドラマにはワケがありますね。
本作は、チャン・ナラ演じる離婚を扱うスター弁護士チャ・ウンギョンと、ナム・ジヒョン演じる新人弁護士ハン・ユリ、価値観や経験、性格、離婚事件を見る観点も異なる2人が織りなすリーガルヒューマンドラマ。
新人弁護士ハン・ユリは、意に反して離婚訴訟の部署に配属になってしまうんですが、最初は、「浮気したのに離婚しないなんて!」とか、「なんであんなに恨んでいるのに元サヤに戻るのさ?」とか「なんで?」の連続なんです。それが、離婚弁護士としてさまざまな案件を見ていく中で“夫婦”という複雑な関係を理解しながら、成長していきます。
なんといっても本作、実際に離婚専門弁護士のチェ・ユナ弁護士が執筆しているだけあって、毎回登場する離婚訴訟案件のリアリティがレベチなんです。ここが既存の法廷ものとは一線を画すところかなと思います。
あちらこちらに結婚、夫婦に対する名言が散りばめられていて、何気なく見ていたらずどーん!と心打たれたりして。離婚の話だけれど、全体を通して“愛と結婚”における大切なことを思い返させてくれる。既婚者はハッとさせられること間違いなしです。
主人公ウンギョンの結婚にまつわるドロドロ愛憎ドラマ要素もあり、時にウルっとさせられる人間ドラマもあり、バディモノとしての面白さもありで、夢中でラストまで駆け抜けてしまいました。なので、筆者のように、「リーガルドラマはちょっとな…」そんな人にもおすすめしたい一作です(特に既婚者の方!)。
そして、いつまでも年齢不詳、キューティーすぎるチャン・ナラ姐さんの作品の中でも、個人的に歴代級に好きなキャラが、このウンギョンでした…!クールでカッコ良いのに、心の中は葛藤と弱さが渦巻いていて。うちから滲み出る繊細さと強さが混在する表情演技に何度グッときたことか…。
そしてみなさん!しっかりイケメンもいます!!『賢い医師生活』で一途なアン先生を演じたキム・ジュンハンのキャラが沼すぎて恋です!!賢医しかり、今回も年上女性への秘めた片思いがたまらなく良いのでこちらにも注目してみてください。
▼配信情報
Lemino(レミノ)で独占配信中
■『コネクション』
今年はですね、振り返ればサスペンスジャンルが久しぶりに盛り返してきた感じがありまして。ドラマヲタ達をトリコにした『白雪姫には死を〜BLACK OUT』や、日本未配信ですが本国のあちらこちらで“今年最高のドラマ”と絶賛されている『こんなに親切な裏切り者』など、傑作がドコドコ出てきました。そのひとつが、永遠に歳を取らない奇跡の人チソンとチョン・ミド(『賢い医師生活』)が共演を果たした『コネクション』。こちらも地上波のSBSとはいえ、初回5.7%だった視聴率は面白さが口コミで広がり、最終回14.2%まで跳ね上がるヒットを記録しました。
本作は、誰かによって強制的に麻薬の中毒にされた麻薬チームのエース刑事(チソン)が、友人の死を手がかりに20年間続いた異質な友情、そのコネクションの全貌を明らかにする心理犯罪捜査スリラー。
ある日突然人殺しの罪で刑務所にいた…ならぬ、麻薬の中毒者にされていた…という、チソン主演の『被告人』を彷彿とさせる幕開けで、もうすでに序盤からワクワクが止まらなかった筆者。そこに、20年ぶりに訪ねてきた友人の死と、彼にかけられた莫大な保険金、そして怪しい動きをする同級生たちと、さまざまな謎が絡み合う展開で、久しぶりにメモりながら観ることに(笑)。
主人公がハメられて麻薬中毒ってのもまた新鮮で、いつ倒れちゃうかも分からないし、同僚の刑事にバレてもいけないしで、いつもハラハラさせられるわけです。し・か・も。本作は、『秘密の森』『怪物』、今年でいえば『白雪姫には死を』などサスペンスの名作に多い、“一つの事件でラストまで満たす”展開(サスペンスオタ歓喜!)。
簡単には解けない謎、なかなか予測できない展開の連続、ラストまで本気で悩ませてくれる脚本と完璧な伏線回収!しかもこんなにいろいろな話が入ってきて複雑なのに、案外難しくないのも良くって(登場人物が多いのでメモは必須です)。これは視聴率が上がっていったのも納得!単純にストーリーが本当に面白いんです。観始めたら止まらないので、時間がある時にイッキ観がおすすめです。
そしてチソン兄さんですよ…!『被告人』しかり、なぜかいつも極限の状態で一人で闘わなければならない彼を心底応援しながらも、どんどん痩せて、目が血走っていく迫真の演技に、終始脱帽してしまいます。そして毎秒、かっこいい。なにしてても永遠にかっこいい(沼)。もうチソン兄さんの演技を観るだけでも観る価値あり!な、超絶ハマる今年の傑作サスペンスです。
▼配信情報
Lemino(レミノ)で独占配信中
■『ジョンニョン:スター誕生』
【見どころ】
まだ観てないという人がいたら、今すぐ観ていただけませんか…と全力でお頼み申したいのが『ジョンニョン:スター誕生』。「韓国芸能関係者が選ぶ2024年TVドラマ期待作」で1位に挙げられていたので、めちゃくちゃ期待していたのですが、これがもうその期待をも遥かに超える面白さで…!ひっさしぶりに序盤から文句のつけようがない超大作誕生に、実は超荒ぶっているのを抑えきれない筆者ですが、できるだけ冷静にお伝えします(笑)。
こちら、韓国でどのくらい話題だったかと言いますと、1話で4%台だった視聴率がたったの4話で12.7%まで爆上がり。最終話は16.5%を記録しただけでなく、話題性まで圧倒的で、韓国で大きな愛を受けた作品でした。
本作は、1950年代を舞台に、天性の美声を持った少女ジョンニョン(キム・テリ)が、表現力を武器に、女性だけで構成された“女性国劇”(歌・舞踊・演技が一体となったミュージカルのような舞台)のスター女優へと駆け上がる感動のサクセスストーリー。
超田舎の町で、姉とアサリを掘り、魚を売って暮らしていたジョンニョンが、国劇の男役スター・オッキョン(チョン・ウンチェ)の目に留まり、一発当てて国劇のスターになるため上京する…という日本で言うところの朝ドラ的な物語。
あのキム・テリが3年間歌の練習をしながら愛情を注いだ作品とあって、努力が滲む力強い歌声に、序盤から心震えてしまいます。そして、それがまたキム・テリだけじゃないのが凄くて。シン・イェウン、チョン・ウンチェ、その魂の歌声と迫真の演技に、心を鷲掴みにされて、もう2話あたりで確信してしまいました…。これはすごい名作になると…。
特に国劇公演のシーンはもう俳優陣全員の気迫が凄まじくて…。しばらく脳裏に焼きついて忘れられませんでした。同時に“国劇”という難しい題材ゆえに、俳優陣の凄まじい努力がひしひしと伝わってきて、その俳優魂に感動して、心が震えて、涙が出てくるという…。こんなドラマほかにあります…?
ジョンニョンの下剋上魂に心震えつつ、姉妹愛とアツい友情に号泣させられ、そして男役スター・オッキョン先輩のあまりのかっこよさにどよめいて、1時間があっという間!息つく間もないとはこのことです。
本当に毎話歴代級名場面の連続なんですが、“レジェンド回”8話のエンディングは、キム・テリの演技に、涙と鳥肌が止まりませんでした。あれはもう、ドラマ史に残る名場面です。来年の百想はジョンニョンの俳優陣が席巻するんでは?と思わされるほど、名演技の連続に心が震えること間違いなし!観なきゃ絶対損!な、下半期の名作です。
▼配信情報
『ジョンニョン:スター誕生』
ディズニープラス スターにて10月12日(土)より独占配信中(全12話/毎週土・日曜1話ずつ配信)