菊池寛賞「ゴジラ−1.0」山崎貴監督「光る君へ」大石静氏「あしたのジョー」ちばてつや氏等に

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2024年12月06日 19:13  日刊スポーツ

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「第72回菊池寛賞」の受賞者たち。左からちばたつや氏、大石静氏、後藤謙次氏、白組高橋正紀取締役、白組小川洋一社長、山崎貴監督、上橋菜穂子氏

「第72回菊池寛賞」の贈呈式が6日、都内で行われた。


映画監督の山崎貴氏(60)は今年、映画「ゴジラ−1.0」でアカデミー賞に輝いた。製作スタッフと共に壇上に上がり「金屏風系の賞をもらえるとは。ゴジラは子供の頃からの憧れで、いつか関わりたいと思っていました。スタッフに恵まれて、作りたいものを作って、賞までもらえるなんて。また、もう1つゴジラの映画を作ることになりました。僕みたいな監督は、ゴジラの映画を撮れるのはひとつのゴール。チームで作ったのを評価されて、ここに立っているのはうれしいです」。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の脚本を執筆した脚本家・大石静氏(73)は「私はテレビのドラマを中心に脚本を長く書いてきました。最初はお芝居を中心にマイナーもマイナーで、家で暴れていました。ある日、書いたドラマが放送されて、翌日にたくさんの電話をいただていて、このチャンスを逃すまいと思いました。今でも、脚本の初校を渡す時は震える思いです。『光る君へ』で1000年前の常識を壊すものを書きました。これからも既成の観念にとらわれずに書いていきたい」。


「ハリスの旋風」「あしたのジョー」「おれは鉄兵」「のたり松太郎」「あした天気になあれ」などで知られる漫画家ちばてつや氏(85)は「漫画っていうのは、半世紀、50年前くらいまでは取り締まられる側だった(笑い)。両親が編集者で文学少年だったんだけど、中国から引き揚げてきて、なんか楽しいものがないかと思ったら漫画だった。それを読んでいたら、母親に取り上げられた。漫画は面白いけど、毒があるからダメという家庭で育った。手塚治虫さんや『鉄人28号』の横山光輝さんたち、先輩の努力で認められるようになりました。たまたま私が長生きして、この賞をもらった。これからも漫画を日本の文化として広めるよう頑張って行きたい」と話した


他に児童文学作家の上橋菜穂子氏(62)、元共同通信記者の政治ジャーナリスト後藤謙次氏(75)が受賞した。

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