リクルートは、「SUUMO住み続けたい街ランキング2024福岡県版」の結果を12月4日に発表した。同調査は1次調査:2024年2月29日〜3月11日、2次調査:2024年3月21日〜3月27日の期間、福岡県内在住の20歳以上の男女に1次調査:28,259人、2次調査:7,882人を対象にインターネットを用いて行われた。
住み続けたい街(駅)を調査したところ、1位は「薬院大通」駅、2位は「祇園」駅、3位「薬院」駅と続いた。
トップ20の中で、福岡市の駅が18駅を占めた。そのうち福岡市中央区の駅は8駅にのぼる。ほかには博多区、早良区、東区、西区、城南区の駅がランクイン。北九州市からは20位の「企救丘」駅、久留米市からは10位の「櫛原」駅と、それぞれ1駅ずつがトップ20入りした。
1位の「薬院大通」駅は前回調査に続いて1位を獲得。3位の「薬院」駅周辺がビジネス的要素を強める中、その周辺のオシャレな商業地および住宅地といったイメージを高めているという。また、メディアで頻繁にピックアップされるカフェやレストランも多い。
2位の「祇園」駅は前回の調査から4ランクアップ。もともと便利な場所であるが、近隣に七隈線の新駅「櫛田神社前」駅が2023年に開業したことにより、さらに利便性が増した。また外国人観光客の増加により、周辺の博多部(博多旧市街)がよりにぎわいのある雰囲気となっている。
9位の「茶山」駅は、2023年に七隈線が「博多」駅まで延伸開業したことにより利便性が向上。10位の「櫛原」駅は前回より大幅に順位アップした。西鉄天神大牟田線「西鉄久留米」駅から1駅の距離で、西側には新幹線停車駅のJR鹿児島本線「久留米」駅があり、2路線使える立地となっている。
続いて、住み続けたい街(自治体)を調べたところ、前回の調査に引き続き「福岡市中央区」が1位を獲得した。上位6位までの中で、唯一、福岡市以外でランクインしたのが「糟屋郡新宮町」となった。町内のJR「新宮中央」駅から「博多」駅までJRで20分程度、IKEAやカインズの大型店舗と共にマンションが立ちならぶ風景が定着しているという。
昨年のランキングから大きく順位を伸ばしたのが9位の「北九州市小倉北区」。北九州市の中心都市で「小倉」駅、魚町銀天街、小倉城、リバーウォーク北九州など主要スポットが集結している。また近年、北九州市は行政をあげて「子育てしやすい街」「シニアが過ごしやすい街」を目指しているという。
10位の「筑紫野市」も昨年より6ランクアップ。ゆめタウン筑紫野、イオンモール筑紫野などの大型ショッピングセンターなど、ファミリー層の買い物スポットが充実している。
11位の「福岡市東区」は福岡市7区の中で、前回より最も順位を上げた。「香椎」駅周辺の再開発も完了し、開発ラッシュだった「千早」駅周辺や福岡アイランドシティも少しずつ街が成熱している。15位の「糟屋郡志免町」、17位の「糟屋郡粕屋町」もそれぞれ順位を上げた。(蒲生杏奈)