短編アニメーション「パンの赤ちゃん」の追加声優が発表され、山田孝之がクロワッサンの赤ちゃんを演じることが決定した。
ここは、街の小さなパン屋。ある夜、店主のリクはいつものようにパンをこね、生地を寝かせ、仕事を終えて立ち去る。突如店内に、不穏な音が響き渡る。泥棒が忍び込み、レジをピッキングしている音だった。冷蔵庫で寝ていたクリームパンの生地たち。その音に思わず目を覚まして泣き出してしまう。その声が、泥棒に見つかってしまい――。
本作は、街の小さなパン屋さんを舞台に、パンの生地=“パンの赤ちゃん”たちが泥棒に立ち向かう様子を描いた短編作品。
花澤香菜らが演じるクリームパンの赤ちゃんと共に、泥棒に立ち向かうパンの赤ちゃんたちのひとり、クロワッサンの赤ちゃんを演じる山田孝之は、「一瞬『なんだこれ』と思いました。ただ、内容を見ると、クロワッサンなのに何故か猫に憧れている役ということで。僕も猫が好きで猫に憧れているようなところがあるので、『あ、やりたい』と思いました」と話し、「何回も観れる作品だと思います。フッと一瞬、息抜きをしたいときに楽しんで観てください」とメッセージ。
ほかにも、ドーナツの赤ちゃんを田辺智加(ぼる塾)、フランスパンの赤ちゃんをこやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん)。猫をコウメ太夫、泥棒を岩崎裕介(CMディレクター・映画監督)が演じる。
田辺は「いつかキャラクターに声を当ててみたいと夢に見ていました。その夢が叶ってとても嬉しいです」と今回の参加を喜び、こやまは「パン生地のように伸び伸びと演じることができた」と収録をふり返る。
コウメ太夫は「とっても可愛いので猫役の私の声優表現も楽しんでもらえたらと思います」と呼びかけ、岩崎は「この作品のチャームポイントは<密度・ズレ・カタルシス>。まず3分半という尺の中での超展開、細部に至る作り込み。予定調和を嫌う市川監督によるリズムの破壊、裏切り。そしてそれらが積み重なった果てに待つ、カタルシス。可愛げだけど、一筋縄ではないアニメに仕上がっています」とコメントしている。
なお、メイキング、インタビューは、公式SNSにて随時公開予定だ。
「パンの赤ちゃん」は12月6日(金)YouTubeおよび作品公式Xにて公開。
(シネマカフェ編集部)