【動画】美しい直島の景色は必見!映画『不思議の国のシドニ』本編映像
本作は、優しさに満ちた6日間を描く人生賛歌。フランス人作家シドニは日本の出版社から招聘され、見知らぬ国、見知らぬ人への不安を覚えながらも、未知の国ニッポンにたどり着く。寡黙な編集者の溝口に案内され、日本の読者と対話しながら、桜の季節に京都、奈良、直島へと旅をするシドニ。そんな彼女の前に、亡くなった夫アントワーヌの幽霊が現れて…。
シドニを演じるのは、フランスの至宝イザベル・ユペール。世界各国の名だたる巨匠とコラボしてきた彼女が次に訪れたのが日本。“不思議の国”に迷い込んだ作家のヒロインを軽やかに演じている。
シドニと全編フランス語で会話し、深い喪失を共有する編集者の溝口健三役には、世界で活躍する伊原剛志。そしてシドニの最愛の夫アントワーヌの幽霊役をアウグスト・ディールが演じ、愛と再生の物語にユーモアを添えている。
演出を担うのは、フランス人女性監督エリーズ・ジラール。自身が初来日した時の印象や旅情を詰め込んだ本作は、物語の随所にちりばめられた日本映画や文化への溢れんばかりの愛も見どころとなっている。
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奈良の東大寺では大仏さまを見上げ、京都の法然院では谷崎潤一郎の墓を前に、そのシンプルさに感動するシドニ。さらに、1000年以上の歴史を持つ真如堂や風情ある佇まいの書店其中堂などが映し出され、観客までも旅に出ている気分へと誘う。
そのほか、シドニが宿泊するホテルや旅館も見どころ。晴鴨楼、奈良ホテル、ホテルオークラ神戸など、誰もが一度は訪れたくなる名宿が次々と登場し、その建物や部屋を眺めるのも楽しい。
今回解禁された本編映像は、物語の終盤でシドニと健三が訪れる直島を紹介するもの。「直島はまさに現代アートの殿堂」という文字から始まり、安藤忠雄が建築したベネッセハウスミュージアムや、島のシンボルである草間彌生の南瓜などが映し出されている。直島で劇映画の撮影が行われるのは、実は本作が初めて。フランス人監督の視点で描かれる、直島の美しい風景の数々を堪能することができる映像となっている。
同映像で、そんな2人の旅路に華を添えるのが坂本龍一の楽曲「Amore」と「A Flower Is Not a Flower」。ジラール監督たっての希望で実現したこの2曲もまた、シドニをうららかな希望へと導いてくれる。
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本作のロケ地一覧は以下の通り。
【映画『不思議の国のシドニ』ロケ地一覧】
■晴鴨楼(京都)
約120年の歴史を持つ木造建築の旅館。鴨川から歩いてすぐの路地裏にひっそりと佇む建物からは、明治・大正浪漫のおもかげを感じることができる。
■南禅寺八千代(京都)
シドニと溝口が京料理を楽しんだ老舗の料亭。伝統的な料理を味わいながら、同時に美しい日本庭園を堪能することができる。
■書林 其中堂(京都)
シドニがサイン会を行った、明治時代創業の書店。新刊から古書まで、さまざまな仏教書が揃う専門店。
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鎌倉時代に建てられた草庵を起源とする、東山の山間に佇む小さな寺院。お寺の中には、エリーズ・ジラール監督もファンだという、文豪・谷崎潤一郎が眠る墓がある。
■真如堂(京都)
紅葉の名所として親しまれている、開山から1000年以上の歴史を持つ寺院。年に一度だけ公開される阿弥陀如来立像は、女性を救う「うなずきの弥陀」として知られている。
■金戒光明寺(京都)
平安時代末期に建てられた草庵を起源とする寺院で、新撰組発祥の地としても知られる。劇中では、自然あふれる境内でシドニと溝口が和菓子とお茶を楽しんでいる。
■奈良ホテル
シドニがアントワーヌの亡霊と初めて言葉を交わしたホテル。奈良公園内に佇む、100年あまりの歴史と伝統を誇る建物は「関西の迎賓館」として創業された。
■東大寺(奈良)
「奈良の大仏さま」で知られる奈良時代創建の寺院。1709年に再建され、今なお見ることができる大仏殿は、世界最大級の木造建造物となる。
■ホテルオークラ神戸
シドニが帰国前日に宿泊したホテル。異国情緒漂う神戸の港街にそびえる35階建ての建物からは、美しい風景を一望することができる。
■ベネッセハウス(直島)
瀬戸内海を望む高台に建つ、美術館とホテルが一体となった安藤忠雄設計の施設。美術館には劇中にも登場する「3人のおしゃべりする人」(ジョナサン・ボロフスキー※2024年6月で展示休止)や「タイム・エクスポーズド」(杉本博司)などが展示されている。