KOKUYOが開発「本に寄り添う文鎮」なぜヒット商品に? 使ってわかった子育てライターのガチレビュー

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2024年12月07日 16:50  リアルサウンド

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本に沿ってキレイに押さえられる『本に寄り添う文鎮』

 「このページ、押さえたい!」を叶えてくれるスグレモノが手に入った。その名も大手文房具メーカー・コクヨが開発した商品『本に寄り添う文鎮』だ。


【写真】『本に寄り添う文鎮』のデザインをチェック


◾️仕事や勉強はもちろん、育児中のお助けアイテムに


 筆者は職業柄、資料として本を見ながらパソコンでタイピングすることが多く、そのたびに「何か押さえるものはないか」と目で探し回っていた。いつも手元にあるスマートフォンを乗せてみたり、本の上に少し重そうな本を乗せてみたり……と試行錯誤をするのだが、大抵は本の閉じようとする力に敵わず、「ドゥルン!」っとなってしまっていた。


 だが、こちらの『本に寄り添う文鎮』は、さすが専用アイテム。ページ数や紙質、開いている場所などによって多少は左右されることはあるものの、いくつかの本で試してみたところ400ページ弱なら頑張って耐えてくれるのだ。


 また、個人的な事情でいえば、ただいま絶賛育児中につきじっくり読書する時間がない。数行読み進めたと思ったら「フエッ…フエェェーン!」と泣き声で呼ばれるのだ。そんなとき、この文鎮をパッと置くだけで、しおり代わりに開いて置けるのもいい。なんなら、泣いた我が子を抱っこしながら戻り、あやしながら読み進めることも「ギリいける!」と心のなかでガッツポーズをした。


 乳幼児を抱える人たちの授乳や寝かしつけタイムのお供は、もっぱらスマホが多いと聞く。それは片手で操作できる手軽さが大きな理由だ。もちろんスマホも便利だが、もっと選択肢があってほしいところ。特に紙でしか発売されていない優良な本に触れる機会が減ってしまうのはさみしい。


 そんなときに、この文鎮があれば、明るい時間のタイミングなら読書を諦めずに済む。そして、開きっぱなしになっていることで、すぐに次のスキマ時間に続きができる。本を開いておくことの容易さは、やりたい気持ちへのブレーキをも取っ払ってくれるのだ。これは、ちょっとした革命かもしれない。この『本に寄り添う文鎮』は、手一杯なときに「ちょっとお願い!」と頼れる“向上心に寄り添う文鎮”とも言えるのではないだろうか。


◾️「気軽」「手軽」「軽量」軽いことの良さが詰まった逸品


 今回、筆者が手に入れたのは、グレーの鉄製のもの。もともとテスト販売の際には、真鍮製のみの扱いだったようだが、全国販売に合わせて比較的安価で大量生産にも向く鉄が選ばれたのだそう。現在も引き続き真鍮製も販売されているが、そのお値段は6000円(税抜)。対して、鉄製は2100円(税抜)と「気軽」に使ってみたい筆者のようなライトユーザーにも優しい価格が実現した。


 しかし、真鍮が醸し出す高級感は鉄製になってもこだわったポイントのようで、ちょっぴりザラッとした手触りの塗装が特徴。あえて表面に凸凹とした風合いを出すことで、ツルツルの現代的な事務用品とは一線を画した、まるでヴィンテージのような風格となっている。また、インテリアを邪魔しないデザインはいつでも手の届くところに置けるので、必要になったときすぐ「手軽」に使えるのも嬉しい。


  そして、やはり最大の特徴といえばこのカモメが羽を広げたような美しいデザイン。この形こそ「本に寄り添う」形がフワッと「軽い力」で押さえてくれるので、本を開いた場所にクセがつきにくく、愛書を傷つけたくないというニーズにも配慮されている。


  その重さ、なんと195グラム、真鍮タイプも210グラム。スマートフォンと同じくらいの重さなのに、この絶妙な長さとカーブで「ドゥルン!」を防いでくれているのだ。この軽さならオフィスやカフェへと持ち運ぶハードルも低くなる。


◾️今後のシリーズ展開にも期待せずにはいられない!


  そんなこんなで大変気に入った文鎮だが、冒頭でも記載したように「ページ数や紙質、開いている場所などによってはまだまだ頼りない部分もあるのは正直なところ。特に、最初や最後のほうのページを押さえるとなると、反発力に敗北して弾かれてしまう。そんな文鎮に感情移入してこちらまで悔しい気持ちになるくらいには、この文鎮に愛着が湧いている。


 いっそのこと2つ購入して本の上下で押さえるという強硬手段もあるようだが、できることならこの片手でパッと置く使いやすさは手放したくない。ということで、この形を生かしつつ重みやサイズ違いのものが発売されてくれないかと期待している。


 無理を承知でリクエストするならば、文鎮部分が透明なバージョンもでてほしい。そうすれば文鎮を余白部分に置いて負けてしまった本にも、中央部分に置いて立ち向かえるはず。その上、文字が見えるので便利極まりない。だが、その場合、素材選びや安定した生産体制を構築するのは大変そうだ。


 だが、もともとがテスト販売から一般販売になって、多くの人が喜びの声を上げたように。きっとこの文鎮の魅力を知っている人なら、長く時間がかかったとしても、姉妹品の発売を待ってくれるのではないだろうか。ぜひとも、そんな愛用者たちの期待に添った文鎮のシリーズ展開を楽しみにしている。


(文=リアルサウンドブック編集部)



このニュースに関するつぶやき

  • 流行りなのかもしれんけど「寄り添う」という表現がもう安易でバカっぽいよw
    • イイネ!2
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