ハラミちゃん、映画『モルカー』主題歌作曲秘話明かす「生まれ初めて探した音」

　映画『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』のティーチイン付き上映会が7日、都内で行われ、ハラミちゃんが登壇。作曲した主題歌について、制作秘話を明かした。

【全身ショット】イベントに登壇したハラミちゃんとまんきゅう監督

　今作はモルモットが車になった世界で「モルカー」たちが繰り広げる癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのストップモーションアニメ。その愛らしさや、実際のモルモットがモルカーの声優を担当するという奇抜さで、2021年の放送開始後から斬新な世界観とキャラクター、ダイナミックな映像が子どもから大人までを魅了し世界的に“モルカーブーム”を巻き起こした。

　公開を迎えてハラミちゃんは、「公開して1週間、周りにモルカーファンが多くて、見に行ったよという声をたくさんいただいています。SNSでもたくさん主題歌の感想をいただいて、『五臓六腑に染みました』とか、素敵な言葉をいただいたりとか、面白いと思ったのが『この曲（主題歌）カラオケで歌ったらどうなるんだろう』とコメントもあって、多くの反響をいただいて、とても嬉しかったです」と喜びを語った。

　主題歌「ぷい！ぷい！MAX！」は作曲：ハラミちゃん、編曲：Shinichi Osawaで、ボーカルは「つむぎ･糸withモルカーズ」が担当する。ボーカルを務める「つむぎ･糸withモルカーズ」は、『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』でも声の出演を行っている、つむぎ（モルモット）、糸（モルモット）がモルカー達と一緒に前代未聞の主題歌歌唱を行った。

　作曲を担当したハラミちゃんは、モルカーがボーカルを担当すると聞いたときの気持ちを「製作の方々の愛だなと。普通はモルモットボーカルにしないじゃないですか（笑）。驚きとともに納得を感じて、ほっこりしました。ただ現実問題、どんなふうに声を入れていくのかなって思っていたのですが、私のイメージを編曲の方がしっかり入れてくださって、映画館で聴いたときはウルッときました」と明かした。

　作曲するにあたり、「モルカーは二面性がある作品だと思っていて、すごくかわいらしい部分と、疾走感とかちょっと人間が見落としがちな、社会のダークな部分やかっこよさの二面性を曲にも、入れ込みたいと思いました。その中でも一番大事だと思ったのが、“プイプイ”をどうピアノで表現するかだと思ったので、作品を何時間も見たあとに、ピアノの前で集中して、音を探しました。どの音がしっくりくる音か探していたら、意外にぱっと“プイプイ”が見つかりまして、そこからさっと、15分くらいで作りました」と制作秘話を明かし、周囲を驚かせた。

　曲中の“プイプイ”は、ピアノの高い「シ」と「ド」で表現したという。「本来隣同士の音って、一番相性が悪い音と言われていて、不協和音になってしまうのですが、あえて本来交わらない音を2回繰り返して、“プイプイ”とクセになる音を表現しました」と説明した。

　イベントでは、ハラミちゃんが主題歌をピアノバーションで披露し、圧巻の演奏に会場の人々は感極まっていた。

　イベントには、まんきゅう監督も登壇した。