フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ転向3年目の羽生結弦さんが30歳の誕生日を迎えた7日、さいたまスーパーアリーナで単独アイスショーの全国ツアー「Echoes of Life」をスタートした。
新曲「First Pulse」で幕を開け「産声〜めぐり」や、代名詞の「バラード第1番」を披露。5つの短編を1曲に編んだ「ピアノコレクション」なども演じ、前半は開演から63分間ノンストップで踊り切った。
「いのち」「わたし」「音」「再生」をテーマに、チカラに、哲学的な仮想世界に生を受けた青年が、成長する姿を描いた。21年の全日本選手権で、演技構成点「曲の解釈」で異次元の満点をマークしたことがある羽生さん、ならでは、の物語をつづった。
開幕から、ちょうと40分と、疲れがたまるはずの局面で、この日初の4回転ジャンプ(トーループ)を美しく決めて進化を示した。その後の「バラ1」では4回転サルコーも完璧に降りて拍手を浴びた他、氷の上にブレード(刃)で立っているとは思えない流麗なステップ、ダンスも見せつけた。前半を終えて30分間の休憩に入り、後半戦に舞台が移った。
この公演は、制作総指揮を執る「Yuzuru Hanyu ICE STORY」シリーズ第3弾。アンコールで代名詞の「SEIMEI」も舞って、ファンからは生誕祭として祝福された。来年2月まで3都市7公演で、独創的ストーリーを紡いでいく。【木下淳】
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◆Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd−Echoes of Life−TOUR 「GIFT at東京ドーム」「RE_PRAY TOUR」に続く物語。人生の旅路や成長をテーマに「命」とは、そして「生きる」ことの本質を問う。過去2作と同様、演出にMIKIKOを迎えた。さいたまスーパーアリーナで12月7、9、11日、広島グリーンアリーナで来年1月3、5日、千葉・ららアリーナ東京ベイで2月7、9日の3都市7公演。埼玉の7日と9日は全国各地の映画館でライブ・ビューイングが行われる。CSテレ朝チャンネル1でも独占生中継される。
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