今週の日曜日は、京都競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)が行われます。
過去10年の阪神JFは前走で重賞に出走し連対していた馬が8勝と活躍しています。特に17年以降の阪神JF勝ち馬は全て前走の重賞で連対していた馬となっており、レベルの高いレースで上位争いに絡んでいる馬が、順当に力を出し切っていると言えるのではないでしょうか。
今年の出走馬でこの傾向に合致する馬としてはアルマヴェローチェ、コートアリシアン、ダンツエラン、ブラウンラチェット、ミストレス、メイデイレディ、モズナナスター、ランフォーヴァウの8頭となっています。近年の傾向を踏まえると、この8頭が勝利に近い位置にいると言えそうですし、これらの馬に注目してみるのもいいかもしれません。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆人気薄でも能力はヒケ取らず
今週の阪神JFでAIが本命に抜擢したのは、人気薄が予想されるダンツエランでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しダンツエランに高評価が与えられました。
ダンツエランはここまで3戦2勝3着1回。前走はファンタジーS(GIII)に出走し優勝しています。そのファンタジーSではそれまでの前へ行く競馬から一転し、道中は6番手に控える競馬を選択。デビューから経験のない形になりましたが、極端に折り合いを欠くような様子はなくスムーズな立ち回りを見せていました。直線では馬場の真ん中から追い上げると、ゴール前できっちりと差し切って重賞初制覇を飾っています。
ファンタジーS当日は雨の影響で不良馬場となっていましたが、それを感じさせない力強い走りを見せていましたし、今の力のいる京都の馬場も難なくこなせそうな印象を受けます。
2走前のりんどう賞(1勝クラス)では3着に敗れていますが、逃げる形で2番手や3番手の馬にぴったりとついて来られる苦しい競馬となったことが敗因。それでも直線では後続を振り切り一旦は完全に抜け出すシーンがありましたし、負けはしたものの能力の高さは十分に示した一戦だったと言えそうです。
逃げ、差し自在の脚質は強みとなりそうですし、京都外回りでの競馬の経験も豊富。今回、同世代の一線級相手で人気はなさそうですが、これまでの走りや実績から能力はヒケを取らないはずです。自身の力を出し切れれば上位争いに絡んでも不思議はない1頭と言えるのではないでしょうか。