「プレゼンがうまくなりたい」。こう検索するだけでAIが学習者の属性や過去の受講履歴に基づいた最適な教育コンテンツを提案してくれる──。
東芝デジタルソリューションズは、中小企業向けリスキリング・プラットフォーム「Generalist e-UniversityR」の提供を開始した。AIを活用したレコメンド機能とポイント制での支払いを採用。中小企業の人材育成を支援する狙いだ。
●3つの「検索」を用意 何ができる?
近年、大企業だけでなく中小企業でも人的資本経営や人への投資の重要性が認識され、リスキリングによる従業員のスキル向上や人材育成へのニーズが高まっている。急速に変化するビジネス環境において、従業員個々のニーズに応じた教育や限られた予算を効率的に活用し、費用対効果の高い教育を提供することが課題となっている。
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同プラットフォームでは、キーワード検索、類似検索、AIレコメンド検索の3つの検索モードを用意した。同社などが提供している中小企業にニーズの高いITスキルやマネジメント、DXなど700種以上の教育コンテンツの中から、学びたい内容を検索できる。
AIレコメンド検索では「〇〇が苦手」「プレゼンがうまくなりたい」といった克服したいことや目標を入力して検索すると、東芝グループ独自のAI技術と米Microsoft(マイクロソフト)の「Azure OpenAI Service」を活用し、学習者の属性や過去の受講履歴に基づいた最適な教育コンテンツを提案する。
さらにポイント制を導入することによって、教育費用の柔軟な運用を可能にした。一般的なeラーニングシステムでは、教育コンテンツ数に合わせたパッケージ型の料金体系が多い。それに対してポイント制では、企業の教育担当者が一定のポイントを購入し、コンテンツの利用時に都度ポイントを消費する方式となる。
ポイントは企業の教育担当者が利用することも、従業員に配布することも可能だ。初回はサービス利用料とポイントの購入によって利用を始められる。以降は月々の利用料と、必要なポイント分だけをチャージする形とし、限られた教育予算を効率的に活用できるようにした
最近ではHakuhodo DY ONEも、企業の生成AI活用を支援するリスキリングサービス「徹底伴走AIコーチング」を始める「徹底伴走AIコーチング」を始めるなど、多くの企業がデジタルを駆使したリスキリングサ−ビスを出している状況だ。人的資本経営は中小企業にも求められている。
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(小松恋、アイティメディア今野大一)
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