2026年に20周年を迎えるアニメ『コードギアス』シリーズの新作が、複数制作中であることが7日、発表された。これは本日7日に新宿バルト9にて開催された「『コードギアス 反逆のルルーシュ』&『コードギアス 奪還のロゼ』スペシャルバースデー上映会」にて発表されたもの。ルルーシュの誕生日である12月5日に合わせて行われる恒例のイベントだが、今回はルルーシュ役の福山潤、谷口廣次朗プロデューサーに加えて、シリーズ最新作『コードギアス 奪還のロゼ』よりロゼ役の天崎滉平も登壇した。
【画像】ヤバすぎる!『コードギアス』新作、複数制作中 公開された歴代ビジュアル 『コードギアス』シリーズは、2006年に『コードギアス 反逆のルルーシュ』全25話、2008年に続編『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』全25話がテレビアニメとして放送された人気作品。その後、複数の劇場版アニメが上映されてきた。
また、スピンオフ作品やコミカライズ、イベントや舞台化などメディアミックス展開されており、2017年にNHKが行った、日本で制作された約1万タイトルの作品から、視聴者投票でベストアニメを選出する企画「ベスト・アニメ100」で7位にランクインするなど、2000年代を代表するアニメ作品として知られている。
この日、『コードギアス 反逆のルルーシュ』STAGE 1「魔神が生まれた日」、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 1「魔神が目覚める日」、『コードギアス 奪還のロゼ』第1話「雪解(ゆきげ)-Melting Snow-」という3話を連続上映後、大きな拍手に迎えられて登場した3人。
まずは、『奪還のロゼ』制作発表が行われた昨年のバースデー上映会の話題から、トークがスタート。当時は内容についてまだ話せないことばかりだったため、谷口プロデューサーから福山に「イベントの時点でL.L.としての収録は終わっていたわけじゃないですか。ただ、出演するとは言わずにやっていましたよね」とさっそくツッコミが飛ぶ。すると福山は「思い返してほしいんですよ。出てないとはひと言も言ってないんです。俺は知らない、関わってないとしか言っていないんです。一切、嘘はつかなかったんです!」と胸を張って反論した。
イベント終了後には、天崎とアッシュ役の古川慎から「先輩はこうやって嘘をつくんだ」と言われたそう。それでも「俺は、ストーリーは知らないし(奪還のロゼの)事件には関わってないでしょ!?」を身の潔白を訴え、そのあまりの勢いに、客席からは拍手と笑いが巻き起こった。さらに、その流れで谷口プロデューサーから「アッシュとロゼという兄弟2人が活躍する物語だと5か月間嘘をついてきたわけですが」と話を振られた天崎が「僕に関しては、嘘をついていました」と苦笑い。
また、福山は『R2』の内容が最初に聞かされていたものからガラっと変わり、「(当初の構想が)微塵も残ってねえじゃねえか!」と驚いたエピソードを明かした。谷口プロデューサーによれば、ルルーシュが捕まって牢屋から指示をするパターンや、ブリタニア皇帝のシャルルに勝ったパターンなど様々な構想があったそう。そのうえで、放送時間が深夜から夕方に変わるにあたり、『R2』から観た人も楽しめるようなパターンが採用されたとのこと。福山は「だんだんみなさんがふざけて、俺に嘘を教え始めたんですよ。学園海賊になる、とか」と笑いながら振り返った。当時、まだひとりの高校生として『反逆のルルーシュ』を観ていた天崎は「高校生になってからアニメーションを真剣に観始めたので、その新鮮な脳にとってすごく刺激的なストーリー展開で、ずっと夢中になっていました」と懐かしそうに語った。
続いての話題は、『反逆のルルーシュ』のアフレコについて。そこで福山から「声をマックスまで低くして」と言われて役作りをした結果、『R2』の最終回までの2年間で「首が4センチ太くなった」という、まさかのエピソードが飛び出した。叫ぶシーンが多いうえに、話すテンポが早くて息を吸うタイミングがなかったため、最小限の息で慣れない低い声を絞り出すことになり、筋肉が異常に鍛えられたという。
「当時の声優業界は『お芝居はハートだから』というメンタル論のほうが強かったけど、フィジカルも大切だよねって。どうやって自分の体と向き合っていこうかと、真剣に考え始めた時期でもありましたね」と、声優として大きな転機になったと語った。さらに、平成以降になり作品数がどんどん増えていった中で、「自分が本来やっていた少年や青年とは違うラインで、強烈なイメージを持ってもらえたというのはギフトみたいな感じ」と、ルルーシュ役を演じられたことへの感謝を口にした。
フォトセッションの後は、シリーズファンへメッセージを届けていく。まずは谷口プロデューサーから2つ、シリーズの新情報が発表された。1つ目は今後の展開について、現在、複数の新作を鋭意制作中であること、2つ目はシリーズ劇場13作品の連続上映イベントの実施を発表した.
天崎は「こうやって続いていくシリーズの一員になれたという思いを、今日改めて感じました。『奪還のロゼ』最終幕の舞台挨拶で、谷口プロデューサーに『続編を作ってくれ』とギアスをかけたので、いずれロゼやサクヤたちの物語もみなさんにまたお届けできると思っています。引き続きよろしくお願いいたします!」と晴れやかな表情で語った。
そして最後は、福山が「新作を準備していますといううれしい言葉もいただけたので、今後もみなさんの脳髄を刺激するような作品になってくれることを願っています」とこれからのシリーズ展開を期待したくなる言葉でトークショーを締めくくった。