リーグ・アン第14節が7日に行われ、モナコとトゥールーズが対戦した。
今季のモナコは一時首位に立つなど、序盤戦からリーグ・アンの優勝争いをけん引してきた。現時点での成績は8勝2分3敗で、勝ち点「26」を積み上げているが、前節は当時2位の座を争っていたマルセイユに1−2と敗北。チャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦で今季2度目の連敗を喫しており、2位マルセイユ、3位リールと勝ち点では並びながら、順位を4位に落とした。
そんななかで迎える今節は、ここまで5勝3分5敗の勝ち点「18」で10位につけるトゥールーズを本拠地『スタッド・ルイ・ドゥ』に迎える。南野拓実はコンディション面の問題もあり、9日に行われたリーグ・アン第11節ストラスブール戦(○3−1)を最後にスタメンから外れていたものの、今節は満を持して、公式戦では4試合ぶりに先発に名を連ねた。
試合は序盤からモナコが主導権を握って試合を進める。11分にはアレクサンドル・ゴロヴィンがペナルティエリア手前でスルーパスの方向を変えると、背後に流れたボールにジョージ・イレニヘナが反応。飛び出してきたGKギョーム・レステの位置を見てループシュートを狙ったが、右ポストに嫌われる。
その後もモナコのペースと言っていい試合展開となったが、なかなか均衡を破ることはできない。35分にはペナルティエリア手前の位置で前を向いたゴロヴィンが、切り返しから左足を振り抜くと、シュートはGKレステに弾き出される。こぼれ球に反応したイレニヘナが左足で狙ったが、今度はクロスバーに直撃。続く41分には、カイオ・エンリケからのパスを受けて前を向いた南野が、相手をかわしてミドルシュートを放ったが、シュートはジャストミートできずに枠の外へ。
前半も終盤に差し掛かった45分には、南野が左サイドのスペースへ侵入。マイナスへの折り返しをマグネス・アクリウシェがスルーし、最後はイレニヘナが狙ったが、ここもわずかにゴール左へと外れる。前半はスコアレスで終了した。
後半に入ると、遂にモナコがスコアを動かす。50分、敵陣左サイドでフリーキックを獲得すると、ラミン・カマラが右足でファーサイドめがけたボールを蹴り込む。フリーで飛び込んだウィルフリード・シンゴがヘディングシュートを沈め、モナコが先手を取った。
1点ビハインドとなったトゥールーズは、その後盛り返す時間も作ったものの、モナコは粘りを見せて失点を許さない。1点をリードして終盤へ突入すると、82分には敵陣中央でアクリウシェがルーズボールを回収し、ボックス内へボールを入れると、相手に当たって浮いたボールをブリール・エンボロがヘディングシュート。飛び出していたGKレステの頭上を超えてゴールに吸い込まれ、モナコが勝利を決定付けた。
この結果、モナコは公式戦の連敗を「2」で止め、リーグ・アンでは2試合ぶり、公式戦では3試合ぶりの白星を手にした。南野は79分までプレーし、カズム・ワタラとの交代でピッチを後にしている。一方で、トゥールーズはリーグ・アンで2試合ぶりに黒星を喫した。
この後、モナコは11日にCL・リーグフェーズ第6節で冨安健洋が所属するアーセナルと敵地で対戦し、14日には次節のリーグ・アンで伊東純也、中村敬斗が所属するスタッド・ランスの本拠地に乗り込む。一方で、トゥールーズは13日に次節のリーグ・アンでサンテティエンヌをホームに迎える。
【スコア】
モナコ 2−0 トゥールーズ
【得点者】
1−0 50分 ウィルフリード・シンゴ(モナコ)
2−0 82分 ブリール・エンボロ(モナコ)