F1第24戦アブダビGP予選で驚きの4番手タイムを記録したハースのニコ・ヒュルケンベルグが、予選中のレギュレーション違反により、決勝で3グリッド降格ペナルティを受けることが決まった。
予選Q1でヒュルケンベルグは、ピット出口のトンネル区間で2台のマシンを追い越した。金曜日に発表されたレースディレクターのイベントノートには、「明らかに問題を抱えて減速している車両がない限り、ピット出口道路でオーバーテイクすることは禁止される」と明記されている。
「ドライバー(ヒュルケンベルグ)は、レースディレクターの指示に従わなかったことに関して、ヒアリング中に争わなかったが、ラップをスタートするために、ルールを破らざるを得なかったと述べた」とスチュワードの声明には記されている。
「スチュワードは、チームのガレージ位置が、車両をコースに出す際の選択肢を制限していることを認識しているが、これを規則違反の言い訳として用いることはできない。ピットレーンや、今回のようなピット出口での追い越し禁止は、潜在的に危険な状況を防ぐために設けられている。そのため、スチュワードは今回のケースにおいて、グリッド降格の処分が妥当であると判断した」
ペナルティにより、ヒュルケンベルグは7番グリッドに降格される。ハースはアルピーヌおよびRBとコンストラクターズ選手権6位の座を争っている。現在6位アルピーヌは59ポイント、7位ハースは54ポイント、8位RBは46ポイントとなっている。その重要なレースの予選で、ヒュルケンベルグはアルピーヌより上位の4番グリッドを獲得、逆転へのチャンスを引き寄せたかに思われた。しかしペナルティにより、アルピーヌのピエール・ガスリーが5番グリッドに繰り上がり、自身はその後ろの列に下がる結果になった。