【阪神JF予想】今年は淀が舞台の2歳女王決定戦 傷んだ馬場への対応は勝負のカギに

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2024年12月08日 06:35  netkeiba

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阪神JFに出走予定のブラウンラチェット(撮影:下野雄規)
 06年の大規模なコース改修以降はずっと同条件で行われてきたが、本年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に伴い、京都競馬場Cコースで行われる事となった。10月からの連続開催で、とくにインコースを中心に傷みが目立つようになってきた。京都競馬場芝1600mは2コーナー奥の引込み線からスタートして外回りコースを使用する。3角にかけて高低差4mの坂が設けられているものの、最後の直線部分は平坦コースだが、スピード、瞬発力に加えてパワーを要する馬場状態になっているように見える。

 ◎ブラウンラチェットはアルテミスS優勝馬。中山競馬場芝1800m新馬戦は前半1000m通過が63.4秒だったとはいえ、ゴール前に急坂が待ち構える中山コースで11.8秒〜11.6秒〜11.2秒の加速ラップは凄い。それを証明してみせたのが前走アルテミスSは前半3ハロンを35.1秒で飛ばす逃げ馬を追いかけるポジションでレースを進め、最後は11.1秒〜11.0秒の加速ラップで後続に0.2秒の着差以上の強さを見せた。スピード、瞬発力に加えて操作性の高さも大きな武器になりそうだ。

 〇アルマヴェローチェは札幌2歳S2着。開催最終の、しかも前日夜に降った雨の影響で重馬場のコンディションだったが、中団インコースで脚を溜めると、最終コーナーでインを強襲。最後は勝ち馬の決め手に屈するような格好となったが、高い能力とともにパワーを要する馬場への適性を示した1戦でもあった。1800m戦を2度使われたあとだけにワンターン1マイルへの対応が求められるが、必要以上にナーバスになる必要もない気がする。

 ▲ビップデイジーは京都競馬場外回りワンターンコースの紫菊賞優勝馬。半マイル通過49.7秒というスローペースの流れを外目で追走し、最後は11.4秒、11.2秒、11.0秒の加速ラップを外から差し切って、最後は抑える余裕さえ見せた。多頭数競馬のハイラップもデビュー戦で経験済み。まったく性格の異なる流れを2連勝しているのは心強く、また荒れた馬場も血統的にはこなして不思議ない。

 △テリオスララは萩S優勝馬。札幌競馬場芝1800m新馬戦こそレコード勝ちした勝ち馬に屈したが、順当に2戦目で勝ち上がると、前走の萩Sでは初のワンターンコースをあっさりと逃げ切った。今回は初のマイル戦となるが、過去3走いずれも1分50秒を切るタイムで走破しておりスピード能力は高そうだ。

 サフラン賞を勝った△クリノメイには荒れた馬場が味方してくれそうで、デイリー杯2歳S優勝の△ランフォーヴァウとアルテミスS2着△ミストレスは、まだ上積みを見込めそうで、そのレースぶりを注目したい。

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