ラ・リーガ第16節が7日に行われ、ジローナとレアル・マドリードが対戦した。
ここまで15試合を消化したラ・リーガで10勝3分2敗を記録し、勝ち点「33」の2位につけているレアル・マドリード。今季開幕直後は順調にポイントを積み上げていた“白い巨人”だったが、現在は不安定な戦いを露呈し取りこぼしが目立ち始めている。2試合ぶりの勝利を目指して戦うのは、暫定7位のジローナ。なお、センターバックにはオーレリアン・チュアメニが先発起用された。
こう着状態が続くなか、ジローナが29分に最初の決定機を作り出す。敵陣右サイドでボールを繋ぎつつ守備網の穴を探り、ヤセル・アスプリージャが斜めに差し込んでドニー・ファン・デ・ベークにパス。ボックス内でのターンから前を向くと、角度の小さい位置から右足を振り抜く。だが、シュートはミートしたものの、わずかに枠の上を通過してしまった。
一方のレアル・マドリードも、34分に高めのポジションを取ったアントニオ・リュディガーが前線にフィード。一度は相手にクリアされたものの、ペナルティエリア手前の混戦からジュード・ベリンガムがボールを回収する。巧みなタッチでDFを引きつけつつ、ひとつ手前のブラヒム・ディアスへと優しくラストパス。ダイレクトで強烈なシュートをお見舞いするが、GKパウロ・ガッサニーガのセーブによって防がれた。
すると、36分にレアル・マドリードがスコアを動かす。ルカ・モドリッチが前線でのプレスでボールを奪い、ピッチ中央から短く繋いで左サイドへ展開。ボックス左角でパスを受けたB・ディアスが鋭いドリブルで縦に突破する。折り返しはジローナがカットするが、セカンドボールにベリンガムが反応。“背番号5”によるリーグ戦5試合連続ゴールでレアル・マドリードが先制した。
さらに、後半立ち上がりの55分にもレアル・マドリードが得点を挙げる。最終ラインからビルドアップを行い、降りてきたモドリッチがセンターサークル目掛けて縦パスを供給。ボールを引き出したベリンガムが反転しながら続けて縦パスを送ると、アルダ・ギュレルがDFラインの背後へと抜け出す。左足で狙ったシュートは確実にサイドネットを捉え、レアル・マドリードが追加点をマークした。
アウェイチームが攻勢を強めるなか、59分にアクシデントが発生。1ゴール1アシストを記録していたベリンガムが、左足の股関節を痛めてピッチに座り込む。プレー続行が不可能となり、ダニ・セバージョスとの交代を余儀なくされてしまった。
レアル・マドリードに暗雲が立ち込める62分、キリアン・エンバペに待望の一発が生まれる。ティボー・クルトワのセーブからカウンターを仕掛け、モドリッチが前線のタイミングをうかがいながらスルーパス。右足アウトサイドから放たれたボールにエンバペが抜け出すと、加速しつつボックス右で右足を振る。低く抑えられたシュートは見事ゴールイン。角度のないエリアからネットに突き刺し、リードを3点に広げた。
80分にはフェルラン・メンディも自ら交代を要求し、次戦以降に不安要素を残したレアル・マドリード。それでも3−0でジローナを撃破し、勝ち点「3」を獲得した。次節は14日に行われ、ジローナはアウェイでマジョルカと対戦。レアル・マドリードはアウェイでラージョ・バジェカーノと対戦する。
【スコア】
ジローナ 0−3 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 36分 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
0−2 55分 アルダ・ギュレル(レアル・マドリード)
0−3 62分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)