「自分で前に踏み出すチャンスって、絶対にきっかけがあると思います。僕にとってそれは、度胸試しにオーディションを受けようと思った瞬間でした。今、立ち止まっていたり、何かを諦めかけている人たちの“きっかけ”に少しでもなれたら、とこれまでの自分の人生も隠さずに話していこうと思っています」
そう語るのは声優・歌手・俳優と幅広く活躍している蒼井翔太。今月はミニアルバム&写真集『Collage』が発売され、年末にはライブ「蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab.Collage」も開催、Xのフォロワーは100万超え、という絶好調のアーティストだが意外にも10代のころは歌うことが苦手だったという。
「声が高いので『何か変』って言われてしまい、アニメが好きでアニソンを歌いたいという夢を抱いていたけれど、諦めてしまいがちでした。学校に行くのも諦め、ゲームが友達だった時期もありました。でも、このままではいけない、と思い動き出したんです」
カラオケ大会のオーディションに合格し、それがきっかけで2011年にゲーム『Black Robinia』で声優デビュー、同年、アニメ『君と僕』で念願の劇中歌を歌うことになった。
「声優のお仕事は感覚を研ぎ澄まし、自分の全細胞を使って、キャラクターに命を吹き込む作業だと思っています。チームワークも大切なので、現場の士気を上げるために先輩や後輩たちとコミュニケーションを取るようにしています。人間から怪物になることもあるし、数秒で子供から大人に変わるキャラクターになることもある。日ごろからいろんなアンテナを張ってたくさんのモノを見て、観察しています。日々、ボイスレコーダーを使って練習したり。女性のキャラクターの声を担当するときは『翔ちゃん、内股になっているよ』と言われたりするので、姿かたちから入っているようです(笑)」
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歌手活動は一番パーソナルに近いそうで。
「歌手“蒼井翔太”としてステージに立ちますが、MCのときは素の自分に近いです。『そろそろいきますよ』ってイヤモニでスタッフさんに言われない限り、テンションが上がってずっと喋ってしまったり(笑)」
最後に、読者へのメッセージを聞くと――。
「今は推し活が流行っていますし、好きな人やモノへの気持ちが若々しくいられる源のように思います。アルバム収録曲『Da La La』の歌詞にも《絶対、好きなものは好きでいたいの》とあるように、胸を張って“これが好き!”って思うことが大事。僕は大好きな激辛食べて年末年始も頑張ります!(笑)」
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