羽生結弦さん「割とクラシカルに、凛とする曲たちを」清塚信也氏とピアノ曲集を編む 一問一答3

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2024年12月08日 13:40  日刊スポーツ

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「Echoes of Life」さいたま公演のフィナーレで笑顔で演技する羽生さん(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ転向3年目の羽生結弦さんが30歳の誕生日を迎えた7日、さいたまスーパーアリーナで単独アイスショーの全国ツアー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd−Echoes of Life−TOUR」をスタートした。


初演を無事に全うした後の、報道陣との一問一答(3)は以下の通り。【木下淳】


−映画のようなムービーもあったが、撮影に要した時間は。また、もともとスクリーンでの演技に挑戦したい思いなどあったのか


まず、後の質問からなんですけど、1回、映画に出演させていただいたことがあって、お芝居というものをさせていただいたんですけど、本当に「あ…向いてないな」って思ったんですね、その時に(笑い)。映画に出たいとかそういう気持ちは全然なくて。ただ、Nova(ノヴァ)という主人公に対して演じるということに関しては、何も違和感がなかったというか。やっぱり、自分がつづった物語であって、自分が完全に入り込める主人公を描いているので、そこに関しては、やっぱり自分が演じないといけないなという感覚ではいました。撮影に要した時間なんですけど、そうですねえ。3日間くらいかけて、ですかね。丸2日間ずっとやって、半日ぐらいやって、もう1回、半日ほど撮って。プラス、ナレーション録りをしなきゃいけないので、ナレーション録りでも、また丸2日かけて録っているので…大変でした! はい(笑い)。


−選曲や表現のこだわりについて


前回の「リプレイ」を結構、ゲーム寄りに作っていたので、新プロ(グラム)作りつつも、割とクラシカルなものを結構やりたい気持ちがあったのと、今回も哲学ということをテーマにしていたので、ピアノの旋律であったり、気持ちが凜(りん)とするような曲たちを、割と多めに選曲しています。その中で、自分がストーリーを描く中で「ここは戦いたいところだな」とか「ここは芯を持つべきところだな」とか「ここは言葉をそのまま使いたいところだな」とか。そういったことをいろいろ考えた中で、いろいろ選曲にこだわっていた感じですかね。今回、とにかく一番悩んだのは5番目の曲かな。ピアノのクラシックの連続のところからの「バラ1」っていうところが、今までやったことのないことで。1回もはけないで30秒間ずつくらい、ずっとプログラムを演じ続けるみたいなことをやっているんですけど。あそこは清塚信也さんと一緒にクラシックのことも勉強して、どういう意味を込めて弾きながら…また、僕もジェフリー・バトルさんに振り付けを頼んでいるんですけど、ジェフとも「こんなイメージで滑りたい」っていうことを、本当に綿密に計算しながら作った十何分のプログラムでした。


−(終了後、去り際に)また違った「ダニー・ボーイ」が見られた


戦争のシーンとかもあったので、すごくダニーが映えましたね。ありがとうございました! またお願いいたします!


◆初日完走 自ら制作総指揮を執る「Yuzuru Hanyu ICE STORY」シリーズの第3弾。「ファースト・パルス」や「産声〜めぐり」「ピアノコレクション」など多数の新曲から、代名詞の「バラード第1番」「SEIMEI」など全15曲を舞い、満員の約1万4000人から「30歳の生誕祭」として祝福された。来年2月まで3都市7公演で、独創的な物語をつづっていく。

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