世界最高峰の格闘技『UFC 310』が現地時間7日にアメリカ・ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催され、メインイベントのフライ級タイトルマッチで挑戦者の朝倉海が、王者のアレシャンドレ・パントージャに2ラウンドで一本負け。日本人初のUFC王座を獲得することができなかったが、日本中に勇気を与えた挑戦者にSNSで感謝の声が続々と寄せられている。
【動画】フィニッシュの瞬間… 朝倉海が失神で一本負け RIZIN王者という日本最強の男が、安住の地を捨ててまで世界最強の男たちが集まるUFCという山を目指し、いきなりタイトルマッチに挑戦した。結果は王者の壁は高く跳ね返されてしまったが、間違いなく最も日本の格闘技ファンが世界の戦いへ目を向けた試合となった。
試合直後のSNSでは落胆の声もあるが、挑戦した姿に「ありがとう!」「感動しました!」といったファンからの声があふれ、Xの日本のトレンドで「#UFC310」が1位、「パントージャ」が2位となるほど、大きな盛り上がりを見せた。
朝倉海は今回、RIZINでの活躍やYouTube登録者数など、これまでの実績が高く評価されて初参戦にしていきなりタイトルマッチの機会を得た。その機会を生かせず、今後は「一人のUFCファイター」となることで、本当の意味でのUFCでの挑戦が始まっていく。
RIZIN広報の笹原圭一氏は、かつてSNSで「格闘技は勝つ姿を見せるだけのものではなく、負けから立ち上がる姿を見せるものです」と投稿していた。世界の頂の高さを知り、ここから再び長い道のりをかけて再び頂を目指す。朝倉海の立ち上がる姿、格闘技ファンならば必ず目に焼き付ける義務があるだろう。