【柔道】斉藤立、術後の首の状態を説明 3月下旬から症状「ラグビー選手なら引退」忠告受け決断

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2024年12月08日 16:34  日刊スポーツ

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囲み取材に応じる斉藤(撮影・鈴木みどり)

<柔道:グランドスラム(GS)東京大会>◇8日◇最終日◇男女7階級◇東京体育館



パリオリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級に出場した斉藤立(22=JESグループ)が、手術を受けた首の状態を明かした。欠場したグランドスラムの会場で取材に応じ、自らの口で詳細を語った。


10月に自身のインスタグラムを更新し、頸椎(けいつい)ヘルニアを治療したと公表していた。加えて、脊柱管がかなり狭く「少しでも首にインパクトがあれば脊髄損傷になる状況」だったと明かした。「ラグビー選手なら引退するしかない」と忠告され、手術を決心したという。


最初に症状が現れたのは3月下旬。「指先がしびれるな」と違和感があった。5月、海外遠征の渡航中に「急に痛くなっちゃって。背中が肉離れしたかな。尋常じゃない」と痛みが強まったという。その後、薬を飲みながら競技を続け、今夏のパリ五輪も痛みを抱えながら出場した。


大会後に手術を行い、現在は軽いダンベルを持ったトレーニングや、体幹を鍛えるなどリハビリを行っている。練習復帰は半年後を予定し、来年11月の講道館杯全日本体重別選手権への出場を目指す。「筋肉はやっぱり落ちてる」としつつ「だいぶ良くなっている」と順調ぶりを明かした。


原動力は、28年ロサンゼルス五輪への思い。「これから4年間戦うために、この1年土台をしっかり作っていく」。今夏は個人戦でメダルを逃し、混合団体戦では決勝で“怪物”テディ・リネール(フランス)に2度敗れ、銀メダルに終わった。「五輪で負けた時がずっと脳裏に焼き付いていて。振り払うなら、4年後の同じ舞台でしかできない」と見据え、「こんなとこで負けたままじゃ終われない。必ず4年後、自分がやり返したい」と誓った。

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