劇場アニメ『ベルサイユのばら』(2025年1月31日公開)完成披露試写会が8日、都内で行われ、沢城みゆき、平野綾、豊永利行、加藤和樹、黒木瞳、吉村愛監督が登壇。長い年月をかけて製作した『ベルばら』劇場アニメの完成を喜んだ。
【写真】豪華声優陣が集結…イベントの模様 劇場アニメ化を企画したのは約8、9年前、出演者たちの最初のレコーディングは3、4年ほど前だという。吉村監督はこれまでを振り返って「原作の大ファンだったので、製作するうえで、原作の表現をそのままアニメにして動かしたいという大前提で、そこを大事にしながら製作しました」と感慨深そうに語った。
イベントでは、原作者の池田理代子氏がサプライズで登場。これに平野は「ずっとファンだったので、泣きそうです。私がまさかこの時代にマリー・アントワネットを演じられると思っていなかったので、本当に感謝しています。ありがとうございます」と涙を浮かべ、池田氏に感謝した。
池田氏は、「『ベルサイユのばら』を書いたのは私が24歳のときでした。今日見て、自分が当時抱いていた思いが少しも変わっていないこと、つまり自分の信念に忠実に生きる、生きようと思ったことが少しも変わっていないことに、自分なりに感動しています」としみじみ語った。
12月18日に誕生日を迎える池田氏。出演者一同でサプライズを決行し、薔薇の花束と特製ケーキでお祝いした。
『ベルサイユのばら』は、18世紀後半・フランス革命の時代を舞台に、将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェと、隣国オーストリアから嫁いできた純真無垢な王妃マリー・アントワネットらの愛と人生を描いた作品。時代に翻弄されながらも、それぞれの人生を懸命に生き抜いた愛と運命の物語。
1972年から1973年まで『週刊マーガレット』(集英社)にて連載され、マーガレット・コミックスは全10巻を刊行、2014年からは40年ぶりとなる新エピソードの単行本4巻も発売されており、累計発行部数は2000万部を突破している。
メディアミックスの先駆けと言われており、1974年には宝塚歌劇団により舞台化され、その後、1979年にテレビアニメ化、1990年に映画化と、さまざまな方面で社会現象を巻き起こした。今回の劇場アニメは、1990年公開の映画以来、35年ぶりとなる(2007年のパイロット版は除く)『ベルばら』完全新作で、『呪術廻戦』などで知られるアニメスタジオMAPPAが制作する。