豪邸に住む専業主婦が、元カレと一線を越えた理由 “家政婦扱い”され傷ついた結婚生活…行政書士が語る「今後の選択肢」

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2024年12月08日 19:40  まいどなニュース

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まるで家政婦か性のはけ口のように扱われる妻…今後どうすればいい? ※画像はイメージです(takasu/stock.adobe.com)

専業主婦のAさんは、夫と3人の子ども、そして義両親の計7人で郊外の一軒家で暮らしています。一軒家は義両親の持ち物でかなりの豪邸です。

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もともとAさんと夫は友人の紹介で出会いました。彼の端正な顔立ちと仕事ができること、そして家が裕福であることもありAさんはその場で恋に落ちます。その後のデートでも紳士な対応をする彼に、いつしか結婚を意識するようになりました。

しかし結婚後、夫の態度は急変します。 Aさんをひとりの人間として尊重するのではなく、道具のように扱い始めたのです。 家事や育児の負担はAさんに集中し、夫は自分の仕事と趣味に没頭するばかりでした。

性生活も不安定で、夫の気分次第で週に何度も求められる時もあれば、何カ月も触れられないこともありました。 Aさんは、自分が家政婦兼夫の性欲のはけ口としてしか見られていないと感じ、深く傷ついていました。

さらに夫には愛人がいるようで、彼女と会えない時にだけAさんと関係を持つという状況だったのです。

義両親との関係も上手くいっておらず、広い敷地と庭をひとりで掃除させられる始末です。

そんなある日、彼女のもとに同窓会の案内が届きます。普段はなかなか外出も許されなかったのですが、何年かぶりの同窓会ならいいだろうと許され、Aさんは久々に羽を伸ばしに出かけます。

そして、そこで再会した元カレと浮気をしてしまったのです。結婚生活の不満を話すうちに、優しく接してくれる元カレに心を開き、一線を越えてしまったのです。

しかし、その行為は新たな苦悩をAさんにもたらしました。Aさんは、夫との関係を修復すべきか、新たな人生を歩むべきか、当面を維持すべきか悩み続けます。このような状況で、民事上の不法行為とはいえ一線を越えてしまったことに、誰がどんな声をかけたらいいのでしょうか。

夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を伺いました。

ーAさんのような人が相談に来られた場合、どのような話をされるのでしょうか

彼女に対して「不倫は不法行為である」というのは逆効果です。事実はそうであったとしても解決には至りません。まずは落ち着きを取り戻していただくために、抱えている感情を吐き出してもらったほうがいいでしょうね。

ー気持ちが落ち着いてから、今後の話をされるのでしょうか

Aさんにはまともな味方がいないのでしょうね。おそらく周囲はすべて敵のように感じてしまっていたのではないでしょうか。丁寧に話を聞き、味方がいることを感じてもらいます。その結果、落ち着きを取り戻し、今後のことが話せるようになります。

Aさんの場合は、大きく分けて選択肢は2つです。夫と離婚をするか、離婚せず子どもが成人するまでは婚姻を継続するかです。いずれにせよ簡単な道ではありませんが、本人の心の持ちよう次第で、見え方は変わっていくものです。

仮に婚姻を継続するという判断をされた場合には、今の環境を利用するというしたたかさを持てるといいでしょうね。妻という立場があり、3人のお子さんを育てていくために、少なくとも経済面では全く困っていないのが現状です。

だとしたらAさんは、表面上だけでいいので夫や義両親に「おかげさまで、衣食住に困ることなく暮らしていけます」と言い笑顔で接しながら、一方で日々の状況を日記につけたり、へそくりを貯めるなどして、ご自身の心を守りながら暮らしていく道もあるでしょう。

◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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  • 行政書士ではなくてカウンセラーとしてのお言葉ですかね?
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