<バスケットボールBリーグ1部(B1):横浜BC60−101宇都宮>◇8日◇第10節◇横浜BUNTAI
宇都宮ブレックスの大学生プロ(筑波大)、小川敦也(22)が100点ゲームの大勝を導いた。
第1クオーター(Q)残り1分32秒に出場すると、ドライブインからアイザック・フォトゥにキラーパスを出し、アシストを記録。第2Qはそのままアタマから出て、一気にスパークした。
開始早々、ターンオーバーを犯したが、ルーズボールに飛びついて奪い返し、味方を鼓舞。直後に3点シュートを決めると、得点にリバウンド奪取と躍動。チームにエナジーをもたらすプレーを見せ続け、このQの28得点の原動力となった。
「自分の持ち味はドライブとアシスト。ここ数試合、チームの雰囲気が重かったので、積極的に行こうと思っていた」
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確かに流れを変えた。第3Q以降も宇都宮ペースに持ち込めたのも、小川が躍動した第2Qがあってこそ。ケビン・ブラスウェル監督は「昨日の映像を見返すと、速い攻めが有効だった。アツ(小川)のボールプッシュ力が生きると考えた」という。
小川は第4Qにも3点シュートを決め、課題だった外からのシュートも2本の3ポイント成功で懸念を払拭。昨季から加入したBリーグでは初めて2ケタ得点(11)をマークした。
今季は全試合出場を目標に掲げながら、試合に出られない日も続いた。「結果を出さないといけないのはもちろんですが、周りの方々から、ミスしてもいいから思い切り行けと言われています」
ブラスウェル監督は小川について「素晴らしい能力を持っているし、このリーグで長く活躍していく選手であることは間違いない」としながら、「うちにはリーグを代表するマコ(比江島慎)、DJ(ニュービル)という選手がいる。同じポジションには、クレバーな鵤もいる。アツをどう起用していけば良いか、ずっと考え続けている」という。
この日はブレックス初のU22選手で、20歳になったばかりの石川裕大も自己最多の14得点をマーク。村岸、田臥にも今季初得点が生まれ、登録選手全員に得点が記録された。この日のように、すべてがうまくいくことなどそうそうない。だからこそ、タイムシェアを工夫していくことが、地区優勝、そしてリーグ優勝につながっていく。
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「僕が出ることで流れを変えることができたらうれしい。少しでもチームに貢献したい」
小川の言葉は、ベンチメンバーみんなの思いでもある。【沢田啓太郎】
▽石川裕大(2本の3点シュートを決めるなど、自己最多の14得点をマークし)「(プロ入り後初めて3点シュートを決めて)めっちゃ気持ち良かったです。ボールを持ったら、積極的にゴールを狙いました。田臥さんと一緒のコートに立てた事が一番うれしい。小さいことから見ていた方ですから」
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