【DeNA】三浦大輔監督「怒らせたら怖いですよね」家族だけが知る“ハマの番長”の素顔

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2024年12月09日 06:05  TBS NEWS DIG

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26年ぶりの日本一に導いた横浜DeNAベイスターズ・三浦大輔監督(50)。令和初、リーグ3位から史上最大の下克上でチームを頂点に導いた指揮官のマネージメントの秘訣と人物像に迫るべく、現在、スポーツ新聞社、中央競馬担当記者である長女・三浦凪沙(みうら・なぎさ)さんにインタビュー取材をした。素顔の“ハマの番長”の秘話が明かされた。

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“普通の父親”三浦大輔

Q.普段の三浦大輔監督はどのような感じか

三浦凪沙:本当に普通の父親です。

Q.監督としての悩みなどを家庭に持ち込んでいるか

三浦:いつも帰りの車中でオンとオフの切り替えはしていると思うので、家に持ち込んでいる感じはしません。もちろん負けたときは気を使いますが、私は普通に接しています。母がそういうのは全部引き受けてくれています。2人で話したほうがいいと思うので、なにか話し始めたなと思ったら、私も気遣って違う場所に行ったりしますね。

Q.いろいろデータを見たり、考えている素振りは

三浦:ナイターゲームの後でも、夜中に野球用の手帳を開いて、「明日はこうだな」など言いながら考えている姿は見ます。

Q.近寄りがたい雰囲気は

三浦:考えることがいっぱいあると思うので、邪魔をしないように気をつけています。ただ、怖いなんてことは全くないので、必要なことであれば普通の会話もしますよ。

ハマの番長vs愛犬“ルーキー”

Q.家族しか知らない三浦監督の秘密は

三浦:犬と母を取り合っています。“ルーキー”という愛犬がいて、その子が母のことが大好きなんです。なので、父が母に話しかけると、二人の間に入って母を守ろうとするんですよ。寝るときは「早く2階に上がれ」と言わんばかりに階段のほうに追いやって、出かけるときは「早く行け」と言わんばかりにドアのほうへ追いやります。噛んだり飛び掛かったりするわけではなく、牽制するような感じです。仲が悪いわけではないんですけどね。私と弟にはしないので、母を取り合っているように見えます。

Q.そういったところも少し癒しになっている

三浦:そうですね。休みの日はよくお散歩に行っていますし、癒されていると思います。

就任4年目で初めて見せた感情

Q.“ハマの番長”と呼ばれるので怖いのでは、というイメージがある

三浦:“怒らせたら怖いですよね”。そこに至るまでは割と長いほうだと思いますが。今年、そういう面を監督になってから初めて出していた(※)ので。怒らせたら怖いですが、普段は全然大丈夫です。

※8月27日、DeNA−阪神(横浜スタジアム)7回に2人目・ウィック投手が交代拒否の意思を見せると三浦監督が一喝し、降板させた。就任4年目に初めて感情を露わにした。

Q.ウィック投手を一喝した場面(※)はどう思ったか

三浦:家族でも話題になりました。「怒ってるよ」って。あまりそういう感情を球場では出さないようにしていると思っていたので、「よほどのことがあったんだろうね」と。家族のグループチャットで「何て言ったの?」とすぐに聞きました。本人はとぼけていましたが…プレーに対して怒るというよりも、チームでプレーしているのだからというところに怒っているように思いました。

“俺のやり方”日本一いじられる監督

Q.長女の立場から見てリーダーとしての資質を感じる所は

三浦:結構いじられているので、リーダーっぽくないですよね(笑)。おそらく日本一いじられる監督だと思うのですが、選手との距離感も“これが俺のやり方だ”と思っていると思いますし、それぞれのやり方があっていいと思います。普段から「俺が監督だ」とふんぞり返っているようなところは全くなくて。周りが監督として押し上げてくれた、作り上げてくれたと私は思っていて、“それに応えようとしている”感じがします。選手が一生懸命プレーしてくれて、コーチ陣も「監督、監督」と言って盛り上げてくれて、それぞれの役割を果たしてくださっている中でリーダーという感じはあまりしないですが、それはそれで“一つの三浦大輔という像”なのかなと思います。

Q.チームをひとつにまとめる能力がすごいのでは?

三浦:競馬もそうですが、“餅は餅屋”ではないですけど、そういう考え方を持っていると思います。プロフェッショナルが集まっているわけですからその人たちを信頼してやっていくというのが多分、基盤にあるのではないでしょうか。

結婚式の時は「絶対泣くからな」

Q.日本一で涙を見せたが、普段から涙もろいのか

三浦:泣いているところはそんなに見たことがないです。ただ、私の結婚式の時は「絶対泣くからな」と幼少期から宣言はしていますね。昔から知り合いの結婚式に行くと、花嫁さんの姿と私を重ねてしまうみたいで、ご両親への手紙の時などに泣いてしまうそうです。「絶対泣くからな。それだけは言っておく」といつも言われるのですが、まだまだだよって、気にしないでねって、心配しないでねって、言っています。

愛される指揮官 “ハマの番長”

Q.三浦監督にインタビュー時に気を付ける事は

三浦凪沙:高所恐怖症なので、取材の際は“地上”でお願いします。高くて見晴らしのいい所や窓際だと、あまり集中できないと思うので、ぜひ“地上”で。めったにないですが、万が一、機嫌が悪い時は“スイーツ”をあげてください。ああ見えて甘党なので。あと、実は“関西人”なので、バンバンいじっても大丈夫です。家でも球場でも結構いじられているみたいなので。

Q.選手からも?

三浦:私がチームの中にいるわけではないので、目撃したことはないですが、父からよく聞きます。例えば、オールスターの時にオースティン選手から『hey!番長!』と呼ばれている動画はどこかで上がっていましたよ。こんな監督、なかなかいないですよね。

“来年はより一層ハードルが上がる” プレッシャーに負けず頑張ってほしい

Q.父・三浦大輔へのメッセージは

三浦:今回、日本シリーズを優勝したことで“来年はより一層ハードルが上がる”と思います。これまでも毎年、優勝と言い続けてきて、年を追うごとに周りからのプレッシャーも大きくなってきました。今年もすごいものがあったと思います。日本シリーズを優勝したとはいえ、リーグ戦では3位。そのチームが日本シリーズ優勝チームという看板を背負って、来年こそリーグ優勝、そして日本シリーズ連覇を目指すというのは、これまでとまた違ったプレッシャーがあり、想像以上に大変だと思います。私たち家族は何があっても味方なので、そのプレッシャーに負けずに頑張ってほしいです。

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