3連単は290万円超の大波乱 重賞格上げ初年度のターコイズS

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2024年12月09日 07:30  netkeiba

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15年のターコイズSを制したシングウィズジョイ(撮影:下野雄規)
 ターコイズステークス(3歳上牝・GIII・芝1600m)は重賞となって今年で10回目を迎える。年末の中山開催を彩る重賞として定着した一戦。このタイミングで3連単が290万円超えの大波乱となった15年のレースを振り返ろう。

 重賞への格上げ初年度とあって、格付けがなかった一戦、戦前はかなりの混戦模様だった。1番人気には4.1倍でカフェブリリアントが推されたが、近3戦は5着、7着、3着。決して絶対的な存在ではなかった。単勝10倍未満は5頭。最低人気のダンスアミーガでも50.6倍だから、どの馬にもチャンスがあるメンバー構成だった。

 レースはオツウの逃げで幕を開けた。2番手にシングウィズジョイ、3番手にダンスアミーガ。カフェブリリアントは中団から。ディープジュエリー、ノボリディアーナなどの人気馬は後方から運んだ。前半1000mは61秒1。古馬のマイル重賞では異例の超スローペースだった。

 迎えた直線、後続が追い上げを図るが、序盤で楽をした逃げ先行勢が止まらない。残り200mで11番人気のシングウィズジョイが先頭へ。そのまま押し切って、同年のフローラSに続く重賞タイトルを獲得した。2着争いは伏兵2頭の競り合い。最低人気のダンスアミーガが、逃げたブービー人気のオツウをアタマ差かわしたところがゴールだった。人気馬は総崩れとなり、3連単は今もレース史上最高配当の295万4680円。牝馬限定のハンデ重賞らしい、大波乱となったのだった。

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