ポルシェ、2025年はワークスドライバー枠を縮小へ。ロッテラー、マコウィッキに続き、ブルーニも外れる

　ジャンマリア・ブルーニは、8年間のキャリアを過ごした後、ポルシェのファクトリードライバー・ロスターから外された。

　これは、12月7日にバイザッハで行われたポルシェの『ナイト・オブ・チャンピオンズ』アワードで発表された2025年のワークスドライバー陣容により明らかになったもの。同マニュファクチャラーは2025年、そのロスターを縮小する予定だ。

　かつてフェラーリからポルシェに移籍したこの43歳のイタリア人は、ポルシェ911 RSRでレースに出場し、2022年のル・マン24時間レースでLMGTEプロクラスの栄誉を獲得した後、過去2年間、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でプロトン・コンペティションのプライベーターであるポルシェ963をドライブしていた。

　しかしながらブルーニは、2025年もポルシェ963のステアリングを握り続ける可能性がある。JDCミラー・モータースポーツのGTPクラスへのエントリーにおいて、引退するリチャード・ウエストブルックに代形で、ティエメン・ファン・デル・ヘルムとともに出場すると見られている。

　彼は先月、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストで、ファン・デル・ヘルム、クリス・ミラー、ABB FIAフォーミュラEチャンピオンのパスカル・ウェーレインとともに、鮮やかな黄色のポルシェをテストしていた。

　ブルーニに加え、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのファクトリー963チームの一員だったアンドレ・ロッテラー、デイン・キャメロン、フレデリック・マコウィッキもワークス・ロスターから外れた。すでにマコウィッキはアルピーヌ、ロッテラーはヒョンデ（ジェネシス）と、ライバルLMDhメーカーへの移籍が発表されている。

　また、以前に発表されたように、ジュリアン・アンドラウアー、そしてフォーミュラEプログラムに参加するニコ・ミューラーは、ポルシェのフル・ファクトリードライバーへと昇格を果たしている。

　これにより、2025年のポルシェ・ファクトリードライバーは14名となった。

　一方、元アウディのファクトリードライバーであるリカルド・フェラーはポルシェ契約ドライバーに指名され、来年は元ポルシェジュニアのバスティアン・ブースと2台体制でアライド・レーシングチームからDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦する。

　2025年のポルシェ契約ドライバーは合計18名で、その中にはアイアン・デイムスとの新しいコラボレーションの一環としてすでに確定している、ミシェル・ガッティンも含まれている。

■2025年ポルシェ・ワークスドライバー
・ジュリアン・アンドラウアー（フランス）
・マット・キャンベル（オーストラリア）
・ミカエル・クリステンセン（デンマーク）
・ロマン・デュマ（フランス）
・ケビン・エストーレ（フランス）
・アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ（ポーランド）
・マシュー・ジャミネ（フランス）
・リヒャルト・リエツ（スーストリア）
・ニコ・ミューラー（スイス）
・フェリペ・ナッセ（ブラジル）
・トマス・プライニング（オーストリア）
・ニック・タンディ（イギリス）
・ローレンス・ファントール（ベルギー）
・パスカル・ウェーレイン（ドイツ）

■2025年ポルシェ契約ドライバー
・クラウス・ハバラー（オーストリア）
・デイビッド・ベックマン（ドイツ）
・バスティアン・ブウス（デンマーク）
・ジャクソン・エバンス（ニュージーランド）
・リカルド・フェラー（スイス）
・ミシェル・ガッティン（デンマーク）
・アイハンカン・グヴェン（トルコ）
・ラウリン・ハインリッヒ（ドイツ）
・ウルフ・ヘンツラー（ドイツ）
・マルコ・ホルツァー（ドイツ）
・ガブリエラ・ジルコバ（チェコ）
・ラース・カーン（ドイツ）
・ニコ・メンゼル（ドイツ）
・スヴェン・ミュラー（ドイツ）
・パトリック・ニーダーハウザー（スイス）
・アレッシオ・ピカリエッロ（ベルギー）
・パトリック・ピレ（フランス）
・マルコ・シーフリード（ドイツ）