セレクトセール当歳で2億2000万円 メディテラニアンが土曜京都で初陣/関西馬メイクデビュー情報

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2024年12月09日 18:00  netkeiba

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今週デビュー予定のメディテラニアン(撮影:井内利彰)
 2歳牝馬のGI、阪神ジュベナイルフィリーズは収得賞金400万組が抽選となっていたが、朝日杯フューチュリティステークスは特別登録の段階で19頭。うち1頭、ショウナンザナドゥ(栗東・松下武士厩舎)は先週の阪神JFに出走したので、このレースは400万組も抽選なしで出走することができそう。

 昨年の阪神JFも400万組は抽選、朝日杯FSはフルゲート割れの17頭出走だった。この傾向は来年も続くかも知れないので、牝馬なら早めに2勝目を挙げるか、収得賞金加算が重要になってきそうだ。

【12月14日(土) 京都芝2000m】

◆メディテラニアン(牡、父サートゥルナーリア、母ミカリーニョ、栗東・池江泰寿厩舎)

 母系に今年のフラワーCを勝ったミアネーロ(父ドゥラメンテ)、同厩舎で管理され、4戦3勝のミエスペランサ(父リアルスティール)がいる血統。本馬は2022年セレクトセール当歳にて、2億2000万円(税抜き)で落札されている。

 ゲート試験合格の後、ノーザンファームしがらきで調整して、11月12日に栗東へ再入厩。坂路とCWを併用して順調に追い切りを消化しているが、圧巻は12月5日のCW。レースで騎乗予定の坂井瑠星騎手が跨り、3頭併せを一番後ろから追走して、ラスト1F標識手前では2頭を追い抜いて、ゴールでは最先着。6F81.9秒、ラスト1Fは11.0秒と文句なしの時計をマークしており、レースでどのような走りを見せてくれるか楽しみだ。

【12月15日(日) 京都芝1600m】

◆カフジキームン(牝、父ミッキーアイル、母シェーネフラウ、栗東・河嶋宏樹厩舎)

 母系に2013年阪神牝馬Sを勝ったサウンドオブハート(父アグネスタキオン)、2015年阪神牝馬Sを勝ったカフェブリリアント(父ブライアンズタイム)がいる血統。

 栗東での追い切り本数は少ないが、11月28日のCWでは3頭併せを一番後ろから追いかけて最先着。6F79.7秒は素晴らしい時計をマークした。12月5日のCWは全体時計は遅かったものの、楽な手応えでラスト1F10.9秒。追い切りの動きは文句ない。

◆オーケアニス(牝、父ロードカナロア、母タイタンクイーン、栗東・松永幹夫厩舎)

 半兄に2018年鳴尾記念を勝ったストロングタイタン(父Regal Ransom)、半姉に同厩舎で管理され、2022年武蔵野Sを勝ったギルデッドミラー(父オルフェーヴル)がいる。

 本馬は10月4日にゲート試験を合格。その後はノーザンファームしがらきへ放牧にされて調整、11月21日に栗東へ再入厩している。12月4日にはレースで騎乗予定のC.デムーロ騎手が跨って、CWでの3頭併せ。一番後ろから追いかけて、先週のリゲルSに出走したトランキリテには遅れたが、新馬にはしっかり追いついて同入。6F82.8秒、3F37.3秒、1F11.7秒をマークしている。このひと追いでさらに良くなってきそうな雰囲気はある。

【12月15日(日) 中京芝1400m】

◆クルールローザンヌ(牝、父モーリス、母サブトゥエンティ、栗東・橋口慎介厩舎)

 半兄ソリタリオ(父モーリス)は2022年シンザン記念2着の実績があって、母系には今年のきさらぎ賞を制したビザンチンドリーム(父エピファネイア)がいる血統。

 11月27日のCWでは3頭併せの真ん中で2歳未勝利には遅れたものの、古馬1勝クラスとは同入。6F81.2秒と水準以上の時計をマークした。12月5日のCWではレースで騎乗予定の鮫島克駿騎手が跨り、3頭併せを最後方から追走。ゴールでは最先着して、ラスト1Fは11.8秒という伸び。「気性は前向きで、柔らかいフットワークで走りますね」と橋口慎介調教師も好感触のコメントだった。

(取材・文:井内利彰)

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