授賞式、王室や要人一堂に=金製メダル「平和と友好」―ノーベル賞

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2024年12月10日 07:31  時事通信社

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時事通信社

オスロで行われた前回のノーベル平和賞授賞式。獄中にいるイランの女性人権活動家にメダルなどが贈られた=2023年12月10日(EPA時事)
 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は10日(日本時間同)、ノーベル平和賞授賞式に出席する。ノルウェー王室や政府要人が一堂に集う式典は、北欧の古都オスロの市庁舎で厳かに執り行われる。授与されるメダルは金製で、人類の平和と友好を願う賞創設者アルフレッド・ノーベルの思いが託される。

 ノルウェー・ノーベル賞委員会によると、ノーベルの命日に行われる授賞式には、王室や政府、国会、外交官の代表者ら計1000人ほどが参列。受賞者にはメダルと賞状(ディプロマ)が贈られる。今年は日本被団協を代表して田中熙巳さん(92)ら3人が登壇。同委員会のヨルゲン・ワトネ・フリードネス委員長(40)がメダルなどを贈り、田中さんは受け取った後、会場で講演を行う予定だ。

 メダルは重さ196グラム、直径6.6センチで、ノルウェーの著名な彫刻家がデザインした。表にはノーベルの肖像が立体的に彫られ、裏には「諸国民の平和と友好のために」という意味のラテン語が刻まれている。

 授賞式後は、受賞者を招いた晩さん会がオスロ中心部のグランドホテルで催される。王室メンバーをはじめ、同国首相やノーベル賞委員会のメンバー、公的機関やNPOの代表者ら200人以上が集う。翌日は、市庁舎近くのノーベル平和センターで特別展の開会式があり、日本被団協メンバーも参加する予定だ。

 授賞式前後は、平和賞の関連イベントが多いオスロだが、1974年に故佐藤栄作元首相が受賞した際は現地大学生らの抗議活動も起きた。当時の新聞は、デモ隊が警察官に排除される写真を掲載するなど、混乱した様子も伝えている。 

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