10日に放送されたフジテレビ系「めざまし8」(月〜金曜午前8時)は、冒頭から約96分間にわたり、9日に亡くなったフリーアナウンサー小倉智昭さんについて特集した。番組の最後、MCの谷原章介(52)は「亡くなった現実感がない」とつぶやいた。
この番組の前身ともいえる情報番組「とくダネ!」で、小倉さんとともにMCを務めた元同局アナで現在フリーの笠井信輔(61)は「貴重な時間でした」とまとめた。さらに最期の様子について、小倉さんの夫人と話したことも明らかにした。
小倉さんのがんはぼうこうから肺、腎臓、骨盤、腰椎へと転移し、今月4日の段階で髄膜にも及んでいたという。「これ以上、治療法がありません」と医者から言われ、都内の自宅に帰宅。「全部知りたがっているから」と当人に話して、マネジャー、訪問介護スタッフと24時間交代で看護をしていたという。
9日午後3時8分に、水を飲まそうとしたところ口が動かなくなり、手を握ったら小倉さんがギュッと握り返したが、次第に力がなくなっていったという。
笠井は「私と2人だけだったんです」と亡くなった瞬間のことを夫人から伝えられたという。「亡くなった後、愛犬が小倉さんの顔をぺろぺろとなめていたそうです。家に戻れて良かったと本当に思います。感謝しかありません」と涙をこらえていた。隣に座っていた同じ「とくダネ!」MCだったフジ佐々木恭子アナはこらえきれずに涙を流していた。
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