ウェストハムに所属するチェコ代表MFトマーシュ・ソウチェクが、交通事故に遭ったジャマイカ代表FWマイケル・アントニオについて言及した。9日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
現在34歳のアントニオはウェストハム在籍10年目を迎えた今季、ここまで公式戦15試合に出場し、1ゴール1アシストを記録していた。しかし、7日に交通事故に遭い、病院に搬送。容体は安定しているが、8日に下肢骨折の手術を受け、数日間は入院することが発表されている。
なお、意思疎通は取れているものの、複数の報道では少なくとも12カ月の離脱が予想されているほか、二度とピッチに戻れない懸念も浮上していることも伝えられている。
同僚が重傷を負ったなか、9日に行われたプレミアリーグ第15節でウェストハムはウルヴァーハンプトンと対戦し、2−1で勝利。先制点を決めたソウチェクは指でアントニオの背番号「9」を示したほか、決勝点を挙げたジャロッド・ボーウェンは得点後にアントニオのユニフォームを掲げるパフォーマンスを見せていた。
試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じたソウチェクは「ゴールは彼のためのものだった。試合前には今日はより得点したいと言っていたんだ」と語りながら、次のように続けた。
「彼は僕がここに来た時からここにいる。本当に僕のお気に入りなんだ。彼なしでプレーすることは厳しいことだと言ってきた。彼が無事でいてくれて嬉しく思っているけど、これは彼のためだ。彼は偉大な選手で、僕の心の中にいる」
また、ソウチェクはアントニオが事故に遭ったニュースを聞いた時を振り返りながら、ウルヴァーハンプトン戦前には同選手と電話で話をしていたことも明かした。
「僕たちにとっては本当につらいことだった。僕はその時子どもたちと一緒にいて、携帯でこの情報を見た。みんなにメッセージを送って、何が起こったのか、彼がどうしているのかなどを聞いたよ。何が起こったのか本当にとても怖かった。彼、彼の家族、そして僕たちにとっても本当につらい1週間だった」
「試合前には彼とチーム全員とでビデオ通話をした。彼は僕たちに微笑みかけ、僕たちに最高なものを与えてくれた。彼に会いに行くのが待ちきれない。彼は本当に素敵な人で、面白い人でもある。試合前にはいくつか冗談も言ってくれて、僕たちの幸運を祈ってくれた」
「彼はおそらくウェストハム史上最高の選手の1人だ。そのうちチームにも加わるだろう。こういったことは起こり得ることだけど、彼がすぐにもっと良くなることを願っている」
【ハイライト動画】ウェストハムvsウルヴァーハンプトン