中山競馬場で12月22日(日)に行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。史上3頭目の秋古馬三冠を狙うドウデュース、今年のダービー馬ダノンデサイルをはじめ、グランプリレースにふさわしい好メンバーが集った。1年間の総決算と称されるビッグレースでかつて生まれた記録とは。3連単配当にスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。
■1位 2008年 3連単98万5580円
ダイワスカーレットが1番人気の支持に応え、史上4例目の牝馬制覇を達成した同年。前年覇者で2番人気のマツリダゴッホは12着、前走でジャパンCを制した3番人気スクリーンヒーローは5着で、紐にはそれぞれ人気薄が入った。2着アドマイヤモナークは天皇賞(秋)、ジャパンCでそれぞれ12着に敗れており、14番人気まで人気を落としていたが激走。3着エアシェイディは10番人気で3着に好走した。
■2位 2007年 3連単80万880円
1番人気メイショウサムソンが8着、2番人気ポップロックが5着、3番人気ウオッカが11着と崩れた中、勝利したのは9番人気で単勝52.3倍と人気薄だったマツリダゴッホ。GI勝ちはなかったが、同年のAJCC、オールカマーを制しており、中山適性の高さを大舞台で見せつけた格好となった。なお、単勝配当も歴代2位の高配当。2着には5番人気のダイワスカーレット、3着には6番人気ダイワメジャーと“ダイワ”の実力馬2頭が入った。
■3位 2015年 3連単12万5870円
確固たる主役不在で、混戦ムードが漂う中での一戦。単勝4.1倍と人気を集めたのは引退レースとなったゴールドシップだったが、白星を手にしたのは同じ“ゴールド”でもゴールドアクターのほうだった。1000万下、1600万下、アルゼンチン共和国杯と3連勝で駒を進め、勢いそのままに8番人気で戴冠。2着には芝中距離の安定株だったサウンズオブアースが5番人気で入り、3着は同年の菊花賞馬キタサンブラックだった。
今年はドウデュースが1番人気に推されそうだが、アーバンシックやダノンデサイルなども虎視眈々。堅い決着になるか、はたまた波乱の目はあるだろうか。