国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を運ぶ新型宇宙ステーション補給機(HTV―X)1号機の航行や制御を担う「サービスモジュール」が10日、三菱電機鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で公開された。来年度中にも鹿児島県・種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げられる予定。
HTV―Xは、2020年までに計9機がISSへの物資補給を行った「こうのとり(HTV)」の後継機。全長は約8メートルで、サービスモジュールと、ISSドッキング後に宇宙飛行士が入れる「与圧部」で構成される。搭載可能な荷物の重さがこうのとりの約4トンから約5.8トンに増えたほか、将来の月周回拠点「ゲートウエー」への補給任務も対応可能な構成にした。
公開されたサービスモジュールは長さ約3メートル、幅約4.4メートルの八角形。機体表面には、軌道変更や姿勢制御用のエンジンのほか、ドッキング時に使う通信装置などが配置されていた。