日本生命保険が、米国やオーストラリアで保険契約の買い取り事業を手掛ける米系生保レゾリューションライフを買収することが10日、分かった。2025年度下半期をめどに完全子会社化する計画で、株式の取得額は約82億ドル(約1兆2400億円)。損害保険も含む国内保険業界の買収案件では過去最高額となる見込み。
人口減少などで国内生保市場の縮小が避けられない中、収益基盤の多角化を図る。
日本生命は19年からレゾリューションライフに段階的に出資。23年10月に持ち分法適用会社としており、現在の出資比率は約23%。累計出資額は約2200億円。今回、新たに約82億ドルを投じ、米投資ファンドなどから株式を追加取得する予定。
国内生保業界では、成長の活路を求めて米生保や他業種を買収する動きが相次ぐ。日本生命は今月、米個人年金大手コアブリッジ・ファイナンシャルの株式の2割強を約5850億円で取得し、持ち分法適用会社としている。