3人組グループ・20th Centuryの坂本昌行が、来年4月1日から16日まで東京・東急シアターオーブ、4月22日から5月1日まで大阪・SkyシアターMBSで上演されるミュージカル『ホリデイ・イン』に主演することが決定した。日本初演となる今作で、NEWSの増田貴久が坂本と舞台初共演。ヒロインには柚希礼音が起用された。
【写真】美声を披露した公演の模様
今作は、アメリカの大手映画会社パラマウント製作で1942年にビング・クロスビー&フレッド・アステア主演で公開された映画『Holiday Inn』(邦題『スウィング・ホテル』)をもとに、2014年にコネチカットで舞台化されたミュージカル作品。16年にはブロードウェイに進出し、人気を集めた。
音楽は、本作の「White Christmas」の作詞・作曲でアカデミー歌曲賞を受賞しハリウッドを代表する映画音楽家となったアーヴィング・バーリン氏。名曲「White Christmas」をはじめ、時代を超えて愛され続けるバーリン氏の名曲と華やかなレビューシーンの数々が魅力となる。また演出・振付は『TOP HAT』(16年)で坂本ともタッグを組んだイギリス出身のビル・ディーマーが担当する。
主人公のジム・ハーディを坂本、ジムの親友でパフォーマーとしてのパートナーであるテッド・ハノーバーを増田、ジムと「ホリデイ・イン」で出会い惹かれあうリンダ・メーソンを柚希が演じる。
くわえてかつてのジムの恋人でテッドとショーを続けるライラ・ディクソンに、柚希と同じく元宝塚の夢咲ねね。ジムの農場で働くタフでDIYが得意なルイーズに、元劇団四季看板女優で退団後もミュージカル界にその存在感を放ち続ける保坂知寿が参加。アーヴィング・バーリンの名曲の数々が、男女4人の恋愛を軸に展開されるストーリーを色鮮やかに描き上げる。
■キャストコメント
▼坂本昌行
作中の曲は聞いたことがある方も多いと思うので、初めてミュージカルを観る方でも十分楽しんでいただける作品です。演出のビルとは『TOP HAT』以来のお仕事。僕にとってもビルにとってもリベンジになると思います。恩返しもふまえて、みんなが笑顔で千穐楽を迎えられるように頑張りたいです。
よく聞かれるのが、演じる役と自分が近いか。大体遠いんですが、今回はちょっと似ているような気がします。似ていると感じる分、下町の部分が出ないように抑えつつ(笑)、ジムになれるように、温かさ、可愛いらしさを出していきたいです。
増田とはドラマで少しだけ共演しましたが、舞台は初めてです。増田はコミュニケーション能力がすごく高くて、その場の空気を和ませてくれる人だと思っています。僕が自分のことで精いっぱいで座長らしいことを何もできない人で、後輩が稽古場の空気を作ってくれることが多いので増田にもお願いしたいです(笑)。
すばらしい演出・振付、そして我々の躍動するお芝居をアーヴィング・バーリンの楽曲とともにお届けしますのでぜひ観に来てください。劇場でお待ちしております。
▼増田貴久
作品の内容をあまり知らないままお受けすることが多くて、今回も内容より坂本くんが主演ということで「やります!」と答えてしまいました。やる気と見た目は完璧です(笑)。
ビルは、圧倒されるくらい明るくてテンションが高い方でした。ご一緒できてうれしいですし、それぞれ本人が持っているいいところを伸ばして振付や演出に反映させたいと言っていただいたので、いまからワクワクしています。演じるテッド・ハノーバーの、スターでいる部分とオフの部分を演じ分けられるのが楽しみです。
坂本くんとは、バックで踊らせていただいたことやテレビで共演したことはありますが、舞台での共演は初めて。背中を見て育ってきたので緊張もありますが、うれしい気持ちも大きいです。先輩方のイズムを見てきた後輩がどう育っているか見せられるある種の恩返しができる機会、チャンスだと思っています。メインキャストの皆さんも全員初めましてなので、どんな雰囲気でお稽古が始まるのか今からワクワクしています。稽古場の雰囲気作りと差し入れの豊富さには自信があるのでお任せください!
エンターテイナー役を演じる、エンターテイナー増田貴久をぜひ観に来てください。
▼柚希礼音
舞台映像を拝見して、私が演じるリンダにすごく感情移入する部分が多かったです。とてもパワーをもらえ、背中を押してもらえる作品だと感じました。今回出演できることをとてもうれしく思います。
有名な『White Christmas』がこの作品のもとになっている映画(『スウィング・ホテル』) のために書き下ろされた曲とは知らなかったのでとても驚きでした。リンダにとってもキーワードになる曲なので、演じる私の感情も揺さぶられるんだろうと楽しみにしています。素敵な曲を歌える喜びを胸に頑張ってお稽古したいと思います。
演出のビルはとても気さくな方でした。ある作品を再現するのではなく、今回このメンバーで新しく創り直すような気持ちで挑んでくれたらいいと言っていただき、とても心強かったです。海外の演出家の方とは今までにもたくさんお仕事させていただいていますが、毎回新しい発見があります。今回も刺激をいただきながら新しく生まれ変わったような自分になれることを期待しています。
夢咲ねねちゃんとは宝塚のトップ時代ずっと相手役でしたが、一緒にお芝居をするのは退団後初めてです。女性役同士なのでドキドキワクワク、楽しみにしています。
とても心が温まるすてきな作品です。出演できる喜びを胸に、皆様に夢と感動をお届けできるように頑張ってまいりますので、ぜひ劇場にお越しください。