にぼしいわし(左から)香空にぼし、伽説いわし(C)ORICON NewS inc. 女性芸人の中から一番面白い“笑いの女王”を決定する、日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W2024』が、10日に放送(後7:00)。過去最高のエントリー数903組の中から、にぼしいわしが8代目王者に輝き、賞金1000万円と『日テレ人気番組出演権』『冠特番』などの副賞を獲得した。今回も、さまざまなポイントがあった『THE W』を振り返ってみたい。
【写真】念願の優勝を果たし大喜びのにぼしいわし
2017年にスタートした同大会は「WOMAN(女性)」と「WARAI(笑い)」の頭文字“W”を取って命名。女性という参加条件を満たせば、プロアマ、芸歴、人数、年齢を問わず、自由度の高い“女芸人の祭典”。漫才、コント、一人芝居、モノマネ、パフォーマンスなどジャンルは何でもアリの異種格闘技戦を展開する。
決勝戦の対戦方式は、12組のファイナリストたちが4組ずつABCブロックに分かれて、1本目のネタを披露。審査員6人と視聴者のデータ投票「国民投票枠」の合計7票で、暫定1位と挑戦者のどちらが面白かったかを決める勝ち残りノックアウト方式を採用する。3つのブロックを勝ち抜いた3組で最終決戦を行い、同じく審査員6人と国民投票枠の合計7票で優勝者を決定する。
ファイナリストの顔ぶれは、Aブロックにはやました(初)、ぼる塾(2年連続2度目※3人では2020年に1度出場)、にぼしいわし(2年ぶり4度目)、もじゃ(初)。Bブロックはレモンコマドリ(初)、おかずクラブ(5年ぶり2度目)、紺野ぶるま(5年ぶり4度目)キンタロー。(初)。Cブロックは忠犬立ハチ高(初)、エルフ(3年連続3度目)、足腰げんき教室(初)、河邑ミク(2年ぶり2度目)となった。
同大会MCは、後藤輝基(フットボールアワー)、黒田みゆアナ、審査員は川島明(麒麟)、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、渡辺江里子(阿佐ヶ谷姉妹)、森田哲矢(さらば青春の光)、大会サポーターは、山添寛(相席スタート)、コットンが担当した。初の審査員となったのは、渡辺と森田で、渡辺は『THE W』王者として、やさしい目線でファイナリストたちを見守り、森田も的確に選評を行うなど、大会に新たな風を吹き込んだ。
最終決戦に残った3組が、すべて下ネタを取り入れるなど、お笑い賞レースとしては異例の展開となった今回、高校の同級生だった香空にぼし(32)、伽説いわし(32)によるにぼしいわしが史上初となる「フリー」での優勝を勝ち取った。優勝会見時に行われた写真撮影では、おんぶしたカットが撮影されるなど、和やかな雰囲気も見られた。賞レースという大一番を終えた後に、王者となった2人がおんぶで撮影に応じる姿は非常にレアで、その温かさは『THE W』が醸し出す空気そのもののように感じた。
コント、漫才、ものまねなど、多彩なジャンルの芸がぶつかりあった『THE W』。8回目を迎えた今回、過去最多のエントリー数となるなど、着実に注目を集め始めており、まだまだ新たな芸に出会える機会を提供してくれそうだ。
【ファイナリスト結果&各審査員・視聴者投票】
■Aブロック
やました:5(川島、田中、哲夫、渡辺、森田) ぼる塾:2(視聴者、野田)
やました:2(視聴者、川島) にぼしいわし:5(森田、野田、渡辺、哲夫、田中)
にぼしいわし:5(川島、田中、哲夫、野田、森田) もじゃ:2(視聴者、渡辺)
■Bブロック
レモンコマドリ:3(渡辺、哲夫、田中) おかずクラブ:4(視聴者、森田、野田、川島)
おかずクラブ:2(視聴者、森田) 紺野ぶるま:5(野田、渡辺、哲夫、田中、川島)
紺野ぶるま:4(森田、渡辺、哲夫、田中) キンタロー。:3(視聴者、野田、川島)
■Cブロック
忠犬立ハチ高:5(田中、哲夫、渡辺、野田、森田) エルフ:2(視聴者、川島)
忠犬立ハチ高:7(視聴者、森田、野田、渡辺、哲夫、田中、川島) 足腰げんき教室:0
忠犬立ハチ高:7(視聴者、川島、田中、哲夫、渡辺、野田、森田) 河邑ミク:0
■最終決戦
にぼしいわし:4(田中、渡辺、野田、森田)
紺野ぶるま:2(川島、哲夫)
忠犬立ハチ高:1(視聴者)
【歴代王者】
第1回(2017年)ゆりやんレトリィバァ
第2回(2018年)阿佐ヶ谷姉妹
第3回(2019年)3時のヒロイン
第4回(2020年)吉住
第5回(2021年)オダウエダ
第6回(2022年)天才ピアニスト
第7回(2023年)紅しょうが