ゼンノロブロイの秋古馬三冠から20年 記録尽くめだった有馬V

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2024年12月11日 07:30  netkeiba

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ゼンノロブロイ(撮影:下野雄規)
 今秋の古馬中距離戦線ではドウデュースが天皇賞(秋)、ジャパンCを連勝。有馬記念で有終の美を飾れるかに注目が集まっている。そこで今から20年前の2004年、秋の古馬三冠を達成したゼンノロブロイの活躍を振り返りたい。

 ゼンノロブロイは父サンデーサイレンス、母ローミンレイチェル、母の父マイニングの血統。3歳時に青葉賞を制したが、日本ダービーは2着。秋初戦の神戸新聞杯で重賞2勝目を挙げたが、菊花賞は4着、有馬記念は3着。大一番では善戦キャラのまま、古馬を迎えた。

 4歳春も惜敗が続いたが、秋になって覚醒する。京都大賞典(2着)をステップに天皇賞(秋)に参戦。菊花賞以来2回目のコンビとなったペリエ騎手を背に迎え、堂々の1番人気に推されると、中団から鮮やかな差し切り。同じく藤沢和雄厩舎のダンスインザムードを2着に従え、待望のGI初制覇を果たした。

 続くジャパンCは縦長の馬群の中団を追走。直線でしっかり伸びると、コスモバルクに3馬身差をつけて圧勝する。そして迎えた有馬記念。ゼンノロブロイは単勝2.0倍の圧倒的1番人気に推された。最内枠のスタートから番手を追走。直線は逃げたタップダンスシチーとの一騎打ちとなり、これを半馬身捕らえてゴール。2分29秒5のJRAレコードで年末の大一番を制した。

 この勝利によって、ゼンノロブロイは2億円のボーナスを手にするとともに、00年のテイエムオペラオー以来、史上2頭目となる同一年の天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念の3連勝を達成。また、藤沢和雄調教師とペリエ騎手は有馬記念を3連覇。まさに記録尽くめの勝利となったのだった。

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