前回からの続き。私はハルミです。旦那のリョウヤと息子のショウ(7歳)、娘のヒナ(1歳)の4人で年末年始の義実家に帰省したところです。これから2泊の予定ですが、義実家には義姉のアヤさんと娘のリッカちゃん(5歳)も来ているので私はとても憂鬱。義姉はすべてを人のせいにする性格で、リッカちゃんのことを全く叱らないのです。過去にはショウやヒナまでひどい目に遭わされました。今回もリッカちゃんはさっそくヒナに意地悪をしはじめて……。
わざと自分の人形を見せびらかして、「貸さなーい」と意地悪するリッカちゃん。よちよち歩きのヒナが背中にタッチすると、「叩いた!」と大げさに騒ぎ立てました。それを知りながらひたすらリッカちゃんの味方をする義姉にも呆れます。
私はちっとも叱ろうとしない義姉に抗議します。「自分の子にはひとつもしつけができていないのに? そこは母親として叱るべきじゃないんですか。泣き真似したりウソをついたり、そんなことがお義姉さんの言うしつけなんですね」
大声を聞きつけた義両親とリョウヤがやってきたので、私は今起きた出来事をぶちまけました。我慢の限界を迎えて、とうとう義姉にキレた私。うちのヒナのことは注意するのに、なぜ自分の子であるリッカちゃんには注意ができないのでしょう。
そんな義姉の態度を今まで義両親もさんざん見てきたはずなのです。しかし義両親は2人とも、不思議なくらい義姉にはなにも言わないのです。言わないのか言えないのか、自分たちも義姉と同じ子育てをしてきたからなのか……。義母は「ケンカなんてしないでちょうだい」とその場をおさめようとしてきました。でも、ここで譲るつもりはありません!
【第5話】へ続く。
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